「リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?」なんてテレビCMが昔ありました。「歯槽膿漏かもしれないので歯磨きをしよう」という歯磨き粉の宣伝だったのですが、皆さんはこの「歯槽膿漏」について詳しくご存じでしょうか?
今回は、歯槽膿漏について、健康検定協会公式ライターの歯科医 迎和彦(むかい・かずひこ)先生に詳しく解説していただきました。
■歯周病が進行した状態が「歯槽膿漏」
「歯槽膿漏」というのは病気の名前ではありません。現在では「歯周病」と呼ばれ、その症状が一般的に以下のように進行します。
歯茎の腫れ
歯茎に膿(うみ)がたまる/歯茎から出血がある/口臭がきつくなる
歯茎が下がる
歯がぐらつく
歯が抜ける
歯周病が進行すると、歯の根っこを支える「歯槽骨(しそうこつ)」が細菌によって炎症を起こします。その結果、歯槽骨が溶けて崩れ、歯をしっかりと支えることができなくなります。また細菌が歯肉や歯周組織を侵し、炎症が拡大すると、腫れて膿が出るようになります。
このように歯槽(しそう)が侵され、膿が漏れるので「歯槽膿漏」というわけです。つまり、歯周病が進行し、中度から重度になった状態を一般的に「歯槽膿漏」というのです。しかし、現在では歯科医師は歯周病という言葉を使うことが多いですから、「歯槽膿漏です」とはあまり言われないかもしれません。
■歯槽膿漏の原因
■歯槽膿漏の治療方法
■歯槽膿漏の予防方法
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