インフルエンザに備えるのはいつ?風邪で予防接種を受けるのはNG?ギモンを医師が解説

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インフルエンザに備えるのはいつ?風邪で予防接種を受けるのはNG?ギモンを医師が解説

赤ちゃんが産まれて、2ヶ月頃から予防接種がスタートしていきます。スケジュール通りに進むことが一番よいのですが、熱など気になる症状があれば、予防接種が受けられない場合もあります。

風邪などをひいたときは予防接種が受けられるのか? 気になる方も多いのではないでしょうか。

また、風邪以外の疾患やこんなときは受けられるのか、という疑問を踏まえて、子どもの予防接種と風邪の関係について詳しく解説していきます。

熱があるときの対処法

厚生労働省のガイドラインでも発表されており、ほとんどの医療機関で予防接種を受ける際の承諾書にも記載されています。基本的に37.5℃以上は発熱とみなされ、予防接種ができません。

子どもは大人に比べて平熱が少し高めで、だいたい37.0℃前後と言われています。発熱は37.5℃以上を目安としており、予防接種前に体温測定した時点で37.5℃を超えるようであれば予防接種は受けられません。

熱が下がった直後はどうする?

小児科まで慌てて行って、熱を測定したら37.5℃だったというケースもあります。そのような場合はいったん落ち着いてから再度測定しましょう。

その後37.5℃を下回っても、2週間くらいは様子をみて予防接種を見送るケースもあります。

しかし、先生の判断にもよりますが、37.4℃以下で元気であれば予防接種を受けることができるケースが多いようです。

熱はないが風邪気味のとき

予防接種を受ける上で、元気で気になる症状がないことが一番ですが、体温調節が上手にできず鼻水を出すなど、子どもはちょっとしたことで体調を崩すことがあります。

熱は37.4℃以下で、鼻水や咳が出ている場合は、予防接種できるのか悩む方も多いと思います。

基本的に鼻水や咳をしていても、熱が37.4℃以下で元気であれば予防接種ができます。

インフルエンザの予防接種について

風邪をひいていても受けられる?
冬場に流行するインフルエンザの予防接種を子どもに受けさせる方も多いと思います。

13歳未満の子どもはインフルエンザの予防接種を2回するため、1回目から2回目の間に風邪をひいてしまうこともあると思います。

風邪の状態にもよりますが、体温測定し37.4℃以下で医師が受けても問題ないと判断した場合は予防接種が可能です。

これは、インフルエンザは冬場に流行するため、予防接種を受けて免疫がつくまでにインフルエンザに感染してしまうリスクを考えると、発熱していなければ予防接種ができるケースが多いようです。

予防接種の開始は10月頃から
大人だけでなく、子どももインフルエンザの予防接種は10月頃から開始されます。接種後に抗体ができるまで、通常約2週間程度かかり、その後約5カ月間ほど持続します。

いつ流行るかはその年によって異なりますが、往々にして11月くらいからかかる方もいます。

例年流行は12月くらいからのため、早めで10月、遅くても12月上旬には予防接種を受けておくのが望ましいとされています。

もちろん、12月までに予防接種を受けていない場合は、3月に流行することもあるため、1月、2月に予防接種をした方が安心です。

風邪のときに予防接種を受けるリスク

予防接種は、さまざまな感染症を予防するためのワクチンを身体に入れます。予防接種の副反応として発熱しているのか、もともとの発熱だったのか区別するためにも発熱時は予防接種が受けられないのです。

その他、予防接種を受けられないケース

発熱以外に予防接種が受けられないケースがあるのか気になるかと思います。以下のような場合は、予防接種が受けられないため、あらかじめ医師に相談するとよいでしょう。

● 急性の重い病気にかかっているとき

● 予防接種で、アナフィラキシーをおこしたことがある場合

● 妊娠中(妊娠の可能性や妊娠を望む場合)
これは接種できる種類が限られており、生ワクチンである急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん及び風疹は、胎児への影響を考慮する
※しかし、妊婦のいる家庭で子どもがこれらの予防接種を行っても影響はないため、子どもは摂取可能です。

● 医師が診察し、予防接種できないと判断した場合

厚生労働省の予防接種ガイドラインの「予防接種不適当者及び予防接種要注意者」でも記載があり、このガイドラインに沿って予防接種が受けられるか判断されます。

また、副反応のリスクがあるため予防接種を受ける前に事前に医師へ申告しておく必要があり、それは下記のようなケースです。

● 65歳以上の方

● 慢性疾患や心疾患、腎疾患代謝異常、免疫不全状態のある方

● 過去に予防接種を受けてアレルギーを発症したことがある方

● 低出生体重児で生まれたり、発達が遅れている方

● 中耳炎や肺炎にかかりやすい方

● 過去にけいれんしたことがある方

● BCGについては過去に結核患者との長期接触がある場合や結核感染の疑いがある場合

まとめ

風邪をひいて、いつもの健康状態でないときに受ける予防接種に不安を感じる方も多くいらっしゃると思います。

健康な状態で予防接種を受けることが一番ですが、風邪をひいて幼稚園や保育園で感染症にかかるリスクがあるため、予定していた日程に必ずしも万全な状態とは限りません。

風邪をひいていても、熱がなく元気であれば接種できます。予防接種の内容により、予防接種をしておかなければリスクがあると医師が判断すれば予防接種を受けることができます。

予防接種については厚生労働省でもガイドラインが発表されていますので、この場合は摂取が可能か、気になる場合は事前にガイドラインをチェックしておくとよいでしょう。

執筆者:久野銀座クリニック 岡村信良先生

この記事は健康検定協会から「健康ぴた」に提供されたものです。

 

2019-10-25T10:46:42+00:00 10月 25th, 2019|Categories: 医師による解説・コラム|

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