【執筆・監修】
栄養士・食育栄養インストラクター 神原李奈
【経歴】
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
健康のためには毎日の野菜摂取が不可欠。
だからこそ、手軽に飲める野菜ジュースがあると助かりますよね。
でも実際のところ、野菜ジュースには健康や美容の効果があるのか、ないのか。とても気になるところです。
この記事では、野菜ジュースの効果と栄養面から考えた効果的な飲み方、また飲むタイミングなどを詳しく解説します。
野菜ジュースに効果はある?ない?
野菜不足を補える?
野菜不足を補うことはできます。
野菜ジュースで摂取しづらい栄養
食物繊維を丸ごとジュースにするスムージーとは異なり、野菜ジュースには食物繊維が少ないのが特徴です。
また、ビタミンCも製造過程で失われる可能性が高く、加工後に添加されている製品もあります。
野菜ジュースで摂取したい栄養
鉄分やカルシウム、カリウムなどは食物繊維やビタミンCとは異なり、製造過程でも変化しにくい栄養素なので、野菜ジュースから手軽に摂取することも可能と言えます。
パッケージどおりの効果はあるの?
栄養成分表示は賞味期限内に保証されるもの
栄養成分表示にはその製品に含まれる栄養素が表示されていますが、栄養素によっては時間の経過とともに減ってしまうものもあるため、賞味期限内に保証できるものとなっています。
また、メーカーによっては厚生労働省が設定している一日の野菜摂取量である350gから摂れる栄養素の量を調べ、それを基準に野菜ジュースを製造しています。
ビタミンCなど製造過程や保管状況によって失われることがあるため、ゼロと表示している製品もあります。
毎日飲んでいいの?糖分、添加物など体への害は?
野菜ジュースは毎日飲んでも問題はありませんが、飲みすぎには注意が必要です。糖分だけでなく、塩分、カリウムなどの摂りすぎになる可能性があります。
パッケージに目安量の記載があるものは、それを目安にしましょう。
また、自作のジュースの方が食材も選べますし、ミキサーを使用すれば食物繊維も効率よく摂取できます。添加物が心配な方にもおすすめです。
毎日の野菜ジュースで健康維持できる?
健康は、栄養素バランスの良い食事、運動、睡眠などにより維持されます。ですが、野菜ジュースを飲むことで身体に良い影響を与えることはできるかもしれません。
食品添加物は過剰に摂らなければ問題なし
製造過程で失われてしまう野菜や果物本来の香りを補うために、天然香料を添加している製品もあります。
残念ながら、具体的にどのような香料を使用しているのかは表示ではわからないため、詳細を知りたい場合はメーカーに問い合わせると良いでしょう。
とはいえ、食品添加物に関しては、厚生労働省で使用基準が定められているため、過剰に飲みすぎなければあまり気にすることはありません。
毎日飲む野菜ジュースの適量
健康に良い影響を与える可能性があるとしても、たくさん飲めば良いということではありません。
目安量の記載がないものは、一日200ml、カップ1~2杯を目安に飲みましょう。
この記事の続きには
・目的別!野菜ジュースの作用と選び方
・毎朝?寝る前?野菜ジュースの効果がより得られる時間 などが掲載されています。
続きは、健康検定協会が記事を提供している「EPARKレポート」でご覧いただけます。