胃腸炎による発熱|何度くらい?いつまで続く?9つの原因別の症状

///胃腸炎による発熱|何度くらい?いつまで続く?9つの原因別の症状

胃腸炎による発熱|何度くらい?いつまで続く?9つの原因別の症状

胃腸炎は、下痢や嘔吐などの症状に加えて、発熱を伴うこともあります。
発症すると、大人でもつらいものです。
胃腸炎の種類はたくさんありますが、熱はどのくらい上がって、また、何日くらい続くものなのでしょうか?
この記事では、胃腸炎による発熱について、医師に解説していただきました。
対処法についても伺いましたので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

胃腸炎による発熱は何度まで上がる?

熱

胃腸炎で熱が出る原因

細菌やウイルス等の病原体が体の中に入ってきたことが原因で発熱すると考えられています。
人間は、体の中に害がある異物が侵入してくると、それらを排除するために免疫機能が働いて体温を上昇させます。

熱はどれくらい上がる?

発熱の程度は、症状や感染しているウイルスや細菌等によって異なるケースが多いです。
37度くらいの微熱から高熱まで、人によっては発熱しないケースもあります。

熱症状が続く期間

原因となるウイルスや細菌の種類、現れている症状により異なるため一概には言えませんが、1日で解熱する場合もあれば、2~3日ほど症状が続くケースもあるようです。
それぞれのウイルスの症状については、次の章で詳しく解説します。

発熱を引き起こす主な急性胃腸炎の種類

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌の感染により胃腸炎が起こります。
急な腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱等の症状が出現するのが特徴です。

主なウイルス性胃腸炎の病原体は次の通りです。

ノロウイルス

  • 潜伏期間
    1~2日間
  • 主な感染源
    生ガキ(二枚貝)、井戸水等
  • 症状
    初期段階で嘔吐や下痢がひどい場合が多いが、2~3日経つと改善するケースが多いです。腹痛、発熱(微熱)を伴うケースもあり、年長児、成人に多く発症がみられます。
    また、子どもや高齢者は重症化する場合があるので特に注意が必要です。

ロタウイルス

  • 潜伏期間
    1~3日
  • 主な感染源
    汚染された水、二枚貝
  • 症状
    初期段階で39度以上の高熱が出るケースがあります。
    嘔吐は、1~3日で止まるケースが多いですが、下痢だけは1週間程度続く場合があり、脱水を起こす恐れがあります。ロタウイルスに感染すると、便の色がレモンのような色になったり、重症化すると白っぽくなったりする場合があります。
    また、痙攣を起こす場合もあります。

アデノウイルス

  • 潜伏期間
    3~10日
  • 症状
    嘔吐や発熱の症状は弱い場合が多いですが、腹痛や下痢の症状は強い傾向にあります。
    (熱が出たとしても高熱ではなく、38度くらいです)
    主な症状が下痢のみというケースもあります。
    症状が重症化するケースはあまりないが、下痢症状だけは1週間ほど続く場合があります。
    2歳未満の子どもへの感染が多いです。

細菌性胃腸炎

感染性胃腸炎の主な原因はウイルス性ですが、ときに細菌感染が原因で発症するケースがあります。
細菌性胃腸炎の主な症状は、腹痛、下痢、血便等下腹部の症状です。
また、熱を伴うケースもあります。

主な細菌性胃腸炎の病原体は次の通りです。

病原性大腸菌

  • 潜伏期間
    12~72時間程度
  • 主な感染源
    生レバー、ユッケ、馬刺し、鶏肉(加熱不足の食べ物)
  • 症状
    主な症状は、腹痛、下痢、発熱、嘔吐です。
    腸管出血性大腸菌(O-157)の場合は、大腸菌がベロ毒素を作ることで大腸壁をただれさせて出血が起こります。
    激しい腹痛、血便等の症状が起こり、重症化する場合もあります。

サルモネラ菌

  • 潜伏期間
    4~72時間程度
  • 主な感染源
    生肉(特に鶏肉)、加熱不足の卵等
  • 症状
    主な症状は、下腹部痛、血便を伴う下痢、嘔吐、37~40度の発熱(38度以上の場合が多い)です。

カンピロバクター

  • 潜伏期間
    2~11日程度
  • 主な感染源
    生レバー、生の鶏肉、馬刺し等
  • 症状
    主な症状は、腹痛、血便を伴う下痢、37~39度の発熱です。
    カンピロバクターの治療には、マクロライド系の抗生物質等が有効な場合があります。

寄生虫

ランブル鞭毛虫

腸内に寄生しているランブル鞭毛虫は、腸粘膜に侵入する寄生虫です。下痢、吐き気、嘔吐、倦怠感等を起こす場合があります。(ジアルジア症)

クリプトスポリジウム・パルパム

水溶性の下痢を起こして、吐き気、嘔吐、腹部痙攣、軽度の発熱を生じる場合があります。(クリプトスポリジウム症)

非感染性の急性胃腸炎

非感染性の急性胃腸炎としては、食物アレルギーが原因で起こるアレルギー性の胃腸炎大腸への血流が滞るために炎症や潰瘍が生じる虚血性大腸炎検査をしても何も異常がないにも関わらず胃腸炎の症状が起こる神経性胃腸炎(ストレス性胃腸炎)等が挙げられます。
しかし、どれも発熱を伴う症例は少ないようです。

胃腸炎で熱が出た時の対処法

市販の解熱剤は使っても良い?

薬

できるだけ市販の解熱剤の使用は控えて、医療機関を受診し、症状に合った薬や対症療法を行うことが改善への近道と考えられています。

胃腸炎以外の病気の可能性も

胃腸炎と似た症状に発熱が伴う場合は、下記の病気の可能性もあります。
  • 虫垂炎
    主な症状は激しい腹痛ですが、症状が進行すると下痢、嘔吐、発熱を伴う場合もあります。
  • りんご病
    流行性発疹症で、頬や腕、足に多形性紅斑が出現する疾患です。
    主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛み等ですが、下痢や嘔吐の症状が現れる場合もあります。
  • プール熱(咽頭結膜熱)
    アデノウイルスが原因で発症するプール熱の症状としては、吐き気、下痢、頭痛、高熱、のどが腫れる等が挙げられます。
  • インフルエンザ
    インフルエンザウイルスによる感染症で、主な症状は、発熱、せき、鼻水、のどの痛みに加えて胃腸炎を起こす場合もあります。

続きは、健康検定協会が記事を提供している『Medicalook』でご確認いただけます。

2020-03-27T07:40:43+00:00 3月 27th, 2020|Categories: 医師による解説・コラム, 健康コラム|

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