唇のぶつぶつやざらざら【主な3つの原因】白い・痛みの有無など症状別に解説

///唇のぶつぶつやざらざら【主な3つの原因】白い・痛みの有無など症状別に解説

唇のぶつぶつやざらざら【主な3つの原因】白い・痛みの有無など症状別に解説

唇のぶつぶつやざらざら【主な3つの原因】白い・痛みの有無など症状別に解説

唇のぶつぶつ・ざらざらが気になる人必見!
この記事では、唇にできるぶつぶつについて、考えられる原因から対処法まで、医師が詳しく解説します。
ぶつぶつに痛みが伴う、もしくは痛みがないなど症状別にお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者

長谷川 佳子 先生

小田原銀座クリニック
形成外科医

長谷川 佳子先生

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

唇のぶつぶつの原因

唇にぶつぶつができたとき、考えられる原因は以下の通りです。
ぶつぶつの特徴や発症しやすい部分など併せて、詳しくご紹介します。

口唇炎

ぶつぶつの形状・症状

かゆみや突っ張り感、カサカサ・ガサガサ感があり、唇に亀裂が生じます。
炎症が悪化してしまうと痛みや傷が生じる場合があります。
また、カビや細菌が感染すると炎症が長期化する可能性もあります。

 

口唇炎による発疹は次のような特徴があります。
  • 小さいブツブツ状の湿疹が出現する
  • 赤く腫脹してくる
  • 水疱状
  • 丘疹

ぶつぶつができやすい部分

  • 皮膚と口唇との境界部分
  • 口唇
  • 口の周り
  • 刺激となる原因物質が触れた部分
  • 下口唇に水疱、腫脹等が出現する(光線口唇炎、肉芽腫性口唇炎)

発症する原因

  • 外的環境
    気温が低く、空気が乾燥していると、唇表面がカサカサに乾きやすいため発症します。
  • 接触性口唇炎(化学的刺激が原因)
    使用しているリップクリーム、口紅、グロス等の化粧品や、洗顔料、歯磨き剤、歯科材料、歯科矯正装置等が合っていないため発症します。
  • アトピー性口唇炎
    アトピー性皮膚炎と同じように、唇がアレルギー反応を起こすことで口唇炎を発症します。
    食べ物(栄養)、遺伝的要因が関与していると考えられています。
  • 物理的刺激
    辛い食べ物の摂取や喫煙による刺激で発症します。
  • 剥離性口唇炎
    唇のターンオーバーの乱れにより発症する口唇炎です。
    発症原因ははっきり分かっていません。
  • 光線口唇炎
    日光に当たる(紫外線)ことで発症する口唇炎です。
  • 肉芽腫性口唇炎
    口唇炎の特徴的な症状が現れていないのに口唇が腫脹します。
    発症原因としては、循環器障害、口腔内疾患による感染、歯周病、クローン病、自律神経疾患、金属アレルギー、遺伝等が挙げられます。
    その他、風邪など体調不良時に発症することがあります。

自然治癒する?

口唇炎の場合、放置していても自然治癒することが多いようです。
しかし、患部を頻繁に触ってしまうと改善が遅れます。

口唇ヘルペス

ぶつぶつの形状・症状

口唇ヘルペスの場合、初期症状として唇の周りがピリピリしてきます。
そこから半日程経過すると唇が赤く膨張し、その後水疱ができはじめます。

 

水泡の特徴は以下の通りです。
  • 腫脹出現後1~3日後に水疱が多発する
  • 痛痒さを伴う5mmほどの大きさの水疱

これらの症状に加え、発熱、耳やあご周辺のリンパ節に腫脹が見られます。

ぶつぶつができやすい部分

主に、口唇や口の周り(上唇または下唇のどちらか一方)に発生しますが、初めての感染で口唇ヘルペスを発症した場合は、唇のみならず、広範囲に水疱が出現するケースがあります。

発症する原因

口唇ヘルペスの発症原因はウイルス(単純ヘルペスウイルス1型)です。(感染症)
多くの場合、幼少期に初めて感染して、そのままウイルスは体内に潜伏します。
そして体力消耗時、免疫力低下時等に再発を起こします

自然治癒する?

初期症状が出現してから症状の経過を辿り、およそ10日~3週間で自然治癒することが多いようです。
しかし、ヘルペスウイルスは一度感染すると、潜伏感染といって生涯、感覚神経に潜み、免疫力が低下したときに再発するのが特徴です。
そのため、完治といってもウイルスは体内にいます。

フォアダイス

ぶつぶつの形状・症状

毛根根元にある独立脂腺(皮膚の油分を分泌する)が過剰に増殖して、表皮下に目立って見えるようになる状態です。
唇や頬の内側粘膜等に、1mmほどの大きさの白色のぶつぶつ(白色小結節)黄色の小さいぶつぶつが生じることが特徴です。
かゆみや痛みを伴うケースはほぼないようです。

ぶつぶつができやすい部分

唇や頬の内側にある粘膜にできることが多いです。

発症する原因

唇や頬の内側粘膜にフォアダイス生じる原因としては、血流が悪い状態が長時間続いた場合ビタミンが不足している場合と考えられています。

徐々に増加する可能性も

フォアダイスは病気ではなく生理的現象のため、治療等をせずに放置していても人に感染させる等の問題はありませんが、徐々に増加していく場合もあります。
しかし、尖形コンジローマというパピローマウイルスが原因で発症する疾患との区別が難しいため注意も必要です。

唇のぶつぶつは自分で治せる?

市販薬の選び方

 

刺激成分無配合、不純物を排除した成分を使用している医薬品のリップクリームを使用すると良いでしょう。
刺激成分は人によって異なる成分もありますが、メンソールや強い香料が入っているものなどが荒れる成分になることがあります。

また、ビタミンB2、B6配合の内服薬を使用することで改善が期待できます。
サプリメントでも摂取可能ですが医薬品の方が成分が多く、吸収が良い場合があります。

口唇ヘルペスで市販薬が使えるのは再発時のみ

口唇ヘルペスの場合は、医療用成分であるアシクロビル配合の軟膏を使用すると改善が期待できます
しかしこの軟膏は、口唇ヘルペスの再発時のみ使用できる市販薬です。

リップクリーム・ワセリン・オロナインを塗るのはOK?

リップバーム

 

症状が軽い場合は、市販されている薬用保湿リップクリームを使用することで乾燥予防が期待できます。

ワセリン(白色)をガーゼに塗ったものを患部につけると保湿剤になり、乾燥を防いでくれるので、症状の緩和につながる場合があるようです。
オロナインは幅広い年齢に使用できる市販薬ですが、口唇炎等の場合、口に入ってしまう可能性がありますので注意が必要です。

香料や保存料が使われていないものを選ぶ

できるだけ成分の箇所を見て「ワセリン」のみ記載されているもの、香料や着色料、保存料が記載されていない不純物が含まれていないワセリン等による保湿をおすすめします。
唇の周りでも口内に入る可能性はありますので、十分注意しながら塗布しましょう。

病院に行くべき症状

病院に行く判断基準

自宅で症状の経過を観察する、セルフケアによる対処を行う等を1~2週間程度行っても症状の改善がみられない場合や症状が悪化する場合には、皮膚科等の医療機関を受診してください。

 

続きは、「Medicalook」でお読みいただけます。

記事は、健康検定協会から提供されています。

2020-05-29T16:44:28+00:00 5月 31st, 2020|Categories: 医師による解説・コラム, 健康コラム|

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