寒い日や雨の日は関節の節々が痛む、なんてこともあるのではないでしょうか。
気温が下がるたびに痛みをガマンしなければならないのは、けっこうつらいものですよね。そもそも、こうした関節痛はいったいどうして起こるのでしょうか?今回は寒さによる関節痛のメカニズムと対処法を、柔道整復師 湊健治先生に解説いただきました。
■寒さによる関節痛のメカニズム
気温が低下すると、体温を下げないように血管が収縮して血行不良になります。それにより血液循環が悪くなり、関節痛が発生すると考えられます。
■寒さによる関節痛の対処法
①体を温め、血液循環をよくする
上半身では左右の肩甲骨の間に。下半身では骨盤周辺にかけてカイロなどを貼って温めると、熱が足のほうまで伝わっていきます。
「3つの首を冷やさないようにすることが大事」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。これは体を温めるためにはとても大切なことのひとつです。首・手首・足首はなるべく露出しないようにするといいでしょう。
②筋肉を動かして血行を良くする
足は「第2の心臓」と言われます。これは、ふくらはぎの筋肉や足の裏の筋肉が動くこと、いわゆる「ポンプ作用」により、血液が心臓のほうに上がっていき、循環されるためです。
長時間同じ姿勢を続けるときは、ちょっとつま先立ちをしたり、足首を回したりして、ふくらはぎの筋肉を意識して動かしましょう。軽くもんでもいいと思います。足の冷え、むくみを感じる方は、特に意識するといいですね。
他にも、体の「温めようとする力」を刺激する方法や「寒くない」のに関節痛が起こる場合はどうしたら良い?という続きをご覧いただけます。