熱中症にならないために…子どもの体調変化を見逃さない!
子供の熱中症対策についてインタビューを受けました。ぜひ、ご一読ください。
<以下記事より>
酷暑が続くなか、熱中症で搬送された患者数が4月30日~8月5日までの期間中、全国で7万1266人になったと総務省消防庁が発表しました。これは2008年の調査開始以降で過去最多で、死者数も同期間で138人に上ったとされています。
※数字は2018年8月7日時点
また、文部科学省は、学校活動中に児童が熱中症になる恐れがあるとして、夏休みの延長や臨時休業日を検討するよう求める通知を都道府県教育委員会などに提出しています。
このような状況をふまえ、熱中症対策については、例年以上に注意が必要といえます。熱中症の原因や症状、応急処置や予防対策について一緒に考えてみましょう。
大人が暑ければ、子どもはさらに暑い
熱中症になると、めまいや立ちくらみ、頭痛や吐き気などの症状が表れます。重症になると、返事がおかしかったり、意識消失やけいれん、身体が熱いなどの症状が表れたりします。
この熱中症の症状ですが、子どもと大人では違いがあるようです。医療法人 小田原博信会の理事長であり、久野銀座クリニックの院長・岡村信良先生が解説してくれました。
「子どもは、大人に比べ汗をかく機能が未熟で、暑さを感じてから発汗まで時間がかかります。そのため体温を下げるのにも時間がかかり、体温が上昇しやすくなります。また、身長が低い子どもは、地面からの照り返しの影響を強烈に受けます」
岡村先生は、大人が子どもに対して注意を払うべきだといい、「大人が暑いと感じたとき、子どもの体はさらに高温の影響を受けていると考えましょう。さらに子どもは遊びに夢中になると自分の体調変化に気がつけません。大人は、常に子どもの体調を確認しましょう」
古い校舎や体育館では熱中症になるリスクが…
熱中症の原因は、暑さで体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることにあります。また、熱中症を引き起こす要因は2つあります。1つ目は「気温や湿度が高い」「風が弱い」「日差しが強い」など、環境の要因です。
2つ目は、「激しい運動で体内に熱がたくさん産生された」「暑さに身体が慣れていない」「疲れや寝不足で体調がよくない」などの身体の状態です。この『環境』と『身体』の要因が重なると、熱中症が起こりやすくなると考えられています。
室内で過ごす場合でも、熱中症を発症する危険性があります。特に子どもたちは、エアコンが設置されていない学校の教室や体育館という環境で過ごすことがあります。
このような環境は熱中症の発症にどのように影響するのでしょうか。岡村先生がポイントを教えてくれました。
「古い校舎や体育館は、高校生くらいまでの子どもが活動をします。窓が少なく風が通り抜けずに熱中症のリスクが高くなります。建物の中は直射日光を浴びないため油断しがちですが、建物に熱が伝導されて中の気温は上昇します」
そして、岡村先生によると「高校生までは、まだ体が未発達で熱中症になりやすい」そうです。
熱中症になりやすい環境をつくらないことが大切で、「『エアコンがない』『空気が停滞しがち』という環境の場合、運動時間の短縮や大型のファンを回すなどの工夫が必要です」
続きは、こちらからご覧いただけます。「熱中症の応急処置について」
監修:岡村 信良
医学博士
医療法人 小田原博信会 理事長
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック
健康検定協会:医療顧問
健康検定協会公認医師ライター
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