web「健康ぴた」に健康検定協会 理事長 管理栄養士 望月理恵子の記事が掲載されました。
===以下記事より抜粋==(記事は、2019、3月の物です。)
全国的にインフルエンザの流行が叫ばれる中、「紅茶うがい」でインフルエンザウイルスを撃退する効果が期待できるそうです。
紅茶でうがいをすることがなぜ効果的なのでしょうか? その理由は紅茶の中のある成分が影響していました。
管理栄養士の望月理恵子先生に、紅茶うがいの効果の秘密や上手なうがいの仕方まで詳しくお聞きしました。
紅茶の“ポリフェノール”がインフルエンザに効果的
紅茶にはインフルエンザ対策に効果的な成分が含まれています。その成分について望月先生が詳しく説明してくれました。また、「うがい」することの重要性についても伝えてくれています。
「紅茶には“テアフラビン”というポリフェノールが含まれ、インフルエンザウイルスの増殖を抑制してインフルエンザ感染を阻止する“抗ウイルス活性”があることが明らかになっています。
テアフラビンがインフルエンザの増殖を抑制するために働きかけ、テアフラビン量については紅茶の品質との相関が高いという多くの報告があります。
テアフラビンは紅茶の赤褐色の色でもあり、簡単に見分ける方法として、赤褐色が濃い紅茶は薄いものよりもインフルエンザ対策が期待できます」
紅茶に含まれたポリフェノールが、インフルエンザ対策に一役買っている訳です。
「うがい」をすることでバリア機能を高める
「特に違和感なくできる手軽なうがい方法」と望月先生も実践している紅茶うがいですが、なぜ「うがい」することが重要なのでしょうか?
その理由として望月先生は、「ただ飲むよりも、うがいで喉を刺激して喉に潤いを与えるとともに、口腔内や喉の粘液分泌や血行を盛んにし、バリア機能を高める」からだそうです。
紅茶には緑茶よりも多いポリフェノールが…
紅茶の中のポリフェノールがインフルエンザ対策に効果的だということがわかりましたが、紅茶ではなく緑茶にもポリフェノールが含まれています。
では、緑茶でうがいしても同様の効果を発揮するのでしょうか?
「緑茶も紅茶同様、ポリフェノールの“カテキン”が入っていますので、緑茶うがいでもインフルエンザ発症率が低いというデータがあります。
ただ、緑茶に比べ、紅茶の方が茶葉を作るときの発酵時間が長くポリフェノールが多く含まれているため、紅茶の方が予防に適しています。
また、水うがいでもうがいをしないよりはインフルエンザの発症を抑えられます。
誰でも実践できる「紅茶うがい」4つのおすすめポイント
紅茶うがいを実施する上で、効果的な方法を望月先生に詳しく解説してもらいました。誰でも実践できるポイントを3つ紹介します。
約5秒の「ガラガラうがい」
「感染症予防のためには、喉の奥まで届く『ガラガラうがい』がおすすめです。上を向き、声が震えはじめるくらい『お〜』と言いながらうがいします。口の中全体に潤った感じがあれば、吐き出します。
1回のうがいにつき5~10秒ほどで抗インフルエンザ作用があったとの研究報告があります。1日の中で、こまめに紅茶うがいをすることが予防に繋がります」
市販品でも効果アリ
「短時間に煮出したものや低濃度でもインフルエンザ予防効果が発揮できるので、煮出したものよりも1/10ほどの濃度の市販品(ペットボトルや缶)のお茶でも大丈夫です。飲用濃度の紅茶の1/100でもインフルエンザ阻害作用があります。
ただ、煮出す際は100℃の熱湯だと、テアフラビンが効率よく茶葉から抽出されます。また、うがいをするときの温度は人肌程度のものの方がおすすめです」
子どもでも問題なく実践できる
紅茶うがいは、大人だけでなく子どもでも実践できるのでしょうか?
望月先生は「紅茶は薬ではなく食品なので、健常のお子さんであれば問題ありません。カフェインレスの紅茶でもテアフラビンが入っているので、心配であればカフェインレス紅茶でも大丈夫です」と話してくれました。
うがい薬より紅茶うがい
望月先生によると、「ヨード系のうがい薬は、うがいしない人々と同じくらいの感染率」だそうです。
「ヨード系のうがい薬は消毒作用や強い殺菌作用があり、普段喉に住み着いている悪い菌を除外するための常在菌も殺してしまいます。加えて抗菌作用の働きは期待できないため、インフルエンザ予防効果はありません」と話してくれました。
意外に思うかもしれませんが、ヨード系のうがい薬はインフルエンザの予防には適しておらず、紅茶の方が効果が期待できるようです。
紅茶にはインフルエンザウイルスに対抗できる成分「ポリフェノール」が多く含まれていることがわかりました。
このような内容の記事が掲載されました。
皆さんも、紅茶うがい取り入れてみてくださいね♪