『EPARKREPORT!』に健康検定協会所属 栄養士・食育栄養インストラクター 神原李奈の記事が掲載されました。今回は、栄養士おすすめのヘルシージュース!
神原李奈 <経歴>
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
健康志向が高まっている今、美容や健康をケアするさまざまなヘルシージュースが人気を集めています。ここ数年の間にスムージー専門店などが急増したり、コンビニやスーパーでもいろいろな種類のヘルシージュースを買うことができるようになったり、以前よりもヘルシージュースは身近な存在となってきています。今回は自宅でも作れるヘルシージュースを3つご紹介したいと思います。
豆乳きなこバナナジュース
年度がかわり、新しい環境での生活がスタートした方も多いのではないでしょうか。環境の変化に対応するために心身ともに頑張った4月。その疲れがどっと出るのが5月だと言われています。
そんな方におすすめしたのが、豆乳きなこバナナジュースです。
五月病は、正式には「適応障害」と言い、脳内の神経伝達物質であるセロトニンと深く関係しています。セロトニンは、精神の安定に関わる物質であり、不足すると気持ちが落ち込んだり、眠れなくなったりします。セロトニンの分泌を高めるためには、必須アミノ酸の一つであるトリプトファン、糖質、ビタミンB6が必要とされています。
それらがバランスよく含まれるバナナは、ぴったりな食材です。今回はバナナを中心に、同じくトリプトファンを含み、バナナと相性の良い豆乳ときなこをプラス。ドロッとしたジュースがお好みであれば豆乳を少なめに、配合はお好みで調整してみてくださいね。
疲れた体をケアする!甘酒レモン
心の疲労だけでなく、体の疲れもケアしましょう。エネルギーとなる栄養素を効率よく代謝し、疲労を回復させるためにはビタミンが必要です。
その中でも糖質代謝に欠かせないビタミンB1と代謝を助けるクエン酸を含む食材を使ったドリンクをご紹介致します。材料は、米麹から作られる甘酒とレモンです。作り方は、簡単。
トッピングにレモンスライスを添えて…
これからの季節なら、冷やした甘酒にレモン果汁を加え、トッピングにレモンスライスを添えるだけです。甘酒には糖質とビタミンが、レモンにはクエン酸が含まれているので、疲労回復におすすめのドリンクです。
紫外線対策!ビタミンACEジュース
過ごしやすい季節になり、外出する機会も増えるこの時期。実は夏と同じくらいの紫外線を浴びている可能性があるのです。そこで、ぜひやっておきたいのが紫外線対策です。
秘訣はニンジン、オレンジ、ゴールドキウイ!
皮膚の健康維持に欠かせないビタミンA、抗酸化作用やコラーゲン生成を促進するビタミンC、抗酸化作用と肌の新陳代謝を促進するビタミンEはとることをおすすめします。それらを多く含むニンジン、オレンジ、ゴールドキウイをミキサーで混ぜるだけの簡単ヘルシージュースはいかがでしょうか。
注意すべき2つのこと
過剰摂取に注意!
特定のドリンクを大量に飲み続けることは、そこに含まれる食材の過剰摂取につながることがあります。バランスよく栄養素を取り入れるという点でも、同じ種類のドリンクばかり飲むのではなく、ぜひいろいろな食材を取り入れてみてください。
食事の代わりにはならない!
また、ヘルシージュースは栄養たっぷりだからと言って、食事の代わりとなるものではありません。食事を置き換えるのではなく、不足しているものを補うというイメージを持つと良いかもしれません。
バランスの良い食生活を心がけましょう
健康づくりの基本は、栄養素バランスの良い食事です。それを念頭に置いたうえで、取り入れると良いと思います。
ヘルシージュースは、使用する食材によって味はもちろんのこと、体へのアプローチも変わってきます。
季節特有の健康・美容トラブル対策の一つとして、試してみてはいかがでしょうか。
お好みに合わせてアレンジしても良いと思います。その際は必ず注意点を守って、無理のない範囲で楽しんでくださいね。