高血圧は塩分摂取量と関係あるのか、ないのか。医師に解説してもらいました。
塩分の取りすぎが高血圧の原因とされるメカニズムや、意外と塩分の多い食べ物などもご紹介します。
減塩を気にするあまり、逆に塩分が不足してしまうケースもあるので、注意が必要です。
高血圧と塩分は関係ある?ない?
塩分を摂ったときに血圧が上がるか否かは、個人差が大きいです。
影響しない方(食塩非感受性)もいますし、影響する方(食塩感受性)もいます。
高血圧と塩分の関係は十分に解明されていません。関係の1つとして、腎臓にはナトリウム排泄機能があり、塩分が多いと腎臓の機能に負担をかけます。
血液は一定のナトリウム濃度が保たれていますが、腎臓に負荷がかかり、排泄がうまく行かない場合、血液中にナトリウム量が増え、その濃度を薄めるために水分も増え、結果血液の量が増えて血圧が上昇してしまいます。
意外と塩分を摂取してしまう食品
塩分を制限する場合は、まずは食事からの摂取量の調整が大切です。
気をつけていても意外と減塩することは難しく、思っていたよりも塩分を多く摂ってしまっている場合もあります。
パン
パンは製造される段階で塩を加えているので、塩の味がさほどしない種類のパンでも、意外と塩分を含んでいるため、注意が必要な食品です。
味がついていないと思いがちの食パンやロールパンにも塩は含まれています。
さらにパンは食べるときにバターやマーガリンなど塩を含むものを付けたり、塩分を多く含むチーズなどを一緒に食べる人が多く、パンに含まれている塩分にプラスして摂取している場合が多く見られます。
麺類
麺類を食べるとき減塩のためにスープを残すという人は多いかもしれません。
しかし、麺自体に塩分を含んでいるものやパスタのように茹でるときに塩を加えるものもあります。
そこにソースやスープの塩分が加わるので、塩分量は多くなりがちです。
このように主食として食べているもので塩分を含んでいる料理は、食べ過ぎないように注意する必要があります。
塩入りの歯磨き粉は血圧に影響する?
結論からいいますと、歯磨き粉に含まれている塩分量と日々の使用量から考えて血圧には影響しません。
歯磨き粉は、歯を磨いた後に口から吐きだして使用しますし、一度に使用する量も少量です。
塩味を強く感じるタイプの歯磨き粉でも血圧に影響するほどの量を一度に使用することはないので、過度に気にしすぎる必要はありません。
しかし、どうしても塩味が気になるという場合は塩の含まれていないタイプの歯磨き粉の使用をおすすめします。
この記事の続きには
塩分が不足するケース などが掲載されています。
続きは、「Eparkreport!」に掲載されています。
記事は、健康検定協会から提供されています。