口内炎に即効性のある治し方があれば知りたいですよね。
場合によっては喉や舌にもできてやっかいな口内炎。
口内炎を治すためには、どんな薬や食べ物を選べば良いのでしょう?
「塩やはちみつで口内炎が治る」というウワサの真偽についても解説しています。
ぜひ参考にしてください。
【執筆・監修】
薬剤師 石上和子
静岡薬科大学出身、現在、管理薬剤師として関東の薬局で活躍中。
口内炎を早く治すには?
口内炎用の薬
口内炎は、口の中にできる炎症、潰瘍です。飲み薬の他に直接薬を塗るタイプや、のどにできていればスプレータイプを使用する場合もあります。
痛みを抑えるのに即効性のある方法は?
口内炎は、通常であれば2週間程度で良くなります。しかし、薬を使用することで早い段階で炎症を抑え、症状を緩和できます。
口内炎ができる原因は様々なので、原因や症状にあったものを選ぶには、医師の診断を受けることをおすすめします。
また、市販薬の場合は、薬剤師か登録販売者にアドバイスをもらいましょう。
状況に合わせた薬を選んで早く治す
様々なタイプの治療薬があります。状況に合わせ使用してください。
飲み薬…口内炎の場所や数に関わらず使用できます。
貼り薬…炎症が小さく、少ない場合に使用をお勧めします。
軟膏…範囲が広い、複数口内炎が認められる場合に適しています(塗った後は30分くらい飲食は避けてください)。
スプレー…直接手の届かない部位に薬を塗れます。
うがい薬…主に口腔内を殺菌する際に使用します(上記の薬と併用して使用する場合が多いです)。
口内炎の痛みが強い場合は、鎮痛剤の使用も痛みを和らげます。複数の薬を一度に使用したい場合は、医師や薬剤師のアドバイスを受けてください。
また、口内炎の薬にはステロイド入りのものもあります。妊娠や授乳中は薬を自己判断で使用せず、医師の指示に従ってください。
ビタミンを多く摂る
口内炎に作用するビタミンは、ビタミンB群の「ビタミンB2とビタミンB6」です。症状によってはビタミンB2、B6製剤が処方されることもあります。
豚肉や緑黄色野菜を積極的に摂る
ビタミンB2とビタミンB6が含まれる、豚肉、緑黄色野菜、きのこ、大豆や納豆などを積極的に摂取します。
普段からビタミンB群が不足しないような食事を心がけましょう。
栄養ドリンクの効果
栄養ドリンクでもビタミンの補給は出来ます。しかし、栄養ドリンクだけでは、栄養素は上手に体に吸収されません。食事にプラスして補給するようにしてください。
塩やはちみつでよくなるって本当?
塩やはちみつはあくまでも食品なので、薬のような効果は期待できません。
直接口内炎を治癒させることはできませんが、はちみつには高い殺菌作用があるため、喉の痛みや風邪の予防としての働きを期待することができます。
また、塩そのものに殺菌の働きはないので口内炎を治癒させることはできません。
そればかりか痛みを増進させる場合もあるので口内炎がある時の摂取は控えましょう。
この記事の続きには
口内炎があるときにNGな行動/改善されない場合は病院へ などを掲載しています。