インフルエンザがうつる期間はいつからいつまでなのでしょうか?
「インフルエンザの症状がだいぶ落ち着いたからもう人に会っても大丈夫!」
こんな風に、自己判断をしてしまうのはとても危険です。
この記事では、インフルエンザウイルスが感染力を持つ期間、また、A型とB型ではうつる期間に違いがあるのかについて、詳しく解説します。
インフルエンザがうつる期間
インフルエンザが人にうつるのはいつからいつまで?
インフルエンザウイルスを含んだ咳やくしゃみに触れ、そのウイルスが鼻や口から侵入して感染します。
症状が現れるまでは平均1日程度空くのですが、実はインフルエンザウイルスは、感染したらすぐに体内で爆発的に増え、感染力を発揮します。一般的に潜伏期間と呼ばれる期間にも感染する力を持っているので、感染を防ぐためには感染者が出てから気をつけるのではなく、インフルエンザ流行期の秋〜春先までは常に気をつけている必要があるのです。
一番感染力が強いタイミングは…
症状が現れて一気に体調が悪くなっていく時が、感染力が最も強いと考えられます。
インフルエンザを発症すると、急激に全身の悪寒・関節痛や筋肉痛・喉の痛み・発熱など症状が現れます。
その後3日間程度、38度を超えるような高熱が出ます。
このタイミングが最も感染のリスクが高いです。
うつる期間はインフルエンザA型・B型も同じ
どちらも同様に潜伏期間から感染力があります。
その後、症状が重く出る数日間が感染力も強くなります。
薬で感染力は弱まるの?
「ゾフルーザ」と「タミフル」のウイルス排出時間の違い
インフルエンザの薬は、体の中からインフルエンザウイルスを排出して早い体調の快方が期待できます。
現在の研究では、体からインフルエンザウイルスの排出が始まるのが最も早いのが「ゾフルーザ」の約24時間後からで、「タミフル」は約72時間後からでした。
ゾフルーザの方が今までの薬よりも早くウイルスを排出させてくれるので、感染期間も平均48時間ほど短くできるということになります。
また、ゾフルーザは細胞内で増殖したインフルエンザウイルスの拡散をさせないという今までの薬の働きとは大きく異なり、細胞内でのインフルエンザウイルスの増殖を抑えてしまうので、さらに早い快方が期待できる場合があります。
うつる確率|潜伏期間、発症後、回復期
インフルエンザウイルスに感染する確率は、感染する人の年齢や体力、体質、部屋の大きさや湿度など、様々な状況によって変わります。
そのため、うつる確率を数字で解説するのは難しいですが、感染する可能性が高い順に並べると、下記となります。
① 発症後
② 潜伏期間
③ 回復期
インフルエンザの感染率は発症の1日前から上昇するので、潜伏期間の方が回復期より感染しやすいということになります。
感染率を下げる方法
インフルエンザウイルスは、くしゃみや咳の場合、2メートル範囲内にいるとウイルスを含んだ唾液が飛び、感染しやすくなります。
感染者とは2メートル以上の距離を取るようにしましょう。
2メートル以上離れていても、密閉された空間では空気中をウイルスが飛び回り空気感染しやすくなります。
職場や家庭内でも定期的な換気が感染率を下げる方法と言えるでしょう。
この記事の続きには
回復期出席・出勤停止期間を過ぎても人にうつる可能性は?/家族・周りの人にうつさないように気をつけること などを掲載しています。