新生児の吐き戻しの量が多いとき、毎回吐き戻すとき、「どうすればいいの?」とあせってしまいますよね。
お医者さんに、新生児の吐き戻しの原因と、吐き戻し防止の対策を聞きました。いつまで続くのか、どういう場合は病院を受診するべきかも解説してもらいました。
武井智昭 先生 監修医
なごみクリニック院長
吐き戻しの4つの原因
赤ちゃんが吐き戻しをしてしまう4つの主な原因がこちら。
母乳・ミルクの飲み過ぎ
赤ちゃんは、1~2ヶ月までは「おなかがいっぱい」という感覚がほぼありません。
そのため、もらえる分は飲んでしまい、飲み過ぎた分の母乳やミルク、空気を吐き戻してしまいます。
赤ちゃんの胃が未熟
赤ちゃんは、胃の入口が完璧には閉じていないため、母乳やミルクが逆流しやすい状態です。また、立位をとっていないため重力がかからないことも関係しています。
ゲップ不足
赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むことにまだ慣れていないため、授乳中に空気も飲んでいます。
授乳後ゲップをさせますが、しっかりゲップができていないと、空気を飲み込んだ刺激で後で吐き戻してしまう場合があります。
赤ちゃんの病気
考えられる病気としては、急性胃腸炎、アレルギー、胃食道逆流症が多いですが、外科治療が必要である可能性が高い疾患として肥厚幽門狭窄症、腸重積、腸閉塞、胃軸捻転症、腸回転異常症、が挙げられます。
赤ちゃんの様子をよく観察して、気になる症状がある場合には速やかに医療機関を受診してください。
この記事の続きには
吐き戻しはいつまで続く?
【基本】吐き戻しの対策
毎回吐き戻すときの原因と対策
大量に吐き戻すときの原因と対策
吐き戻しと嘔吐の違い
病院を受診するべき場合 などを掲載しています。