生後2ヶ月の赤ちゃんがなかなか寝ない…。
寝かしつけに一苦労。
昼夜逆転を直したい。
そんなママ・パパのために、おすすめの寝かしつけの方法を紹介します。
監修者:保育士 八田奈緒美
幼稚園免許・保育士免許を取得後、幼稚園を経験し、現在保育園にて勤務
幼稚園にて、3.4.5歳児担任。保育園にて、0.1歳児担任を務める。
生後2ヶ月の赤ちゃんが寝ない原因
赤ちゃんが寝ない代表的な5つの原因を解説します。
思い当たることはあるでしょうか?
原因1.日中に受ける刺激が強すぎる
生後2ヶ月を過ぎると外出が可能となります。もちろん、外気に慣れさせるのはよいことですが、生後2ヶ月を過ぎると徐々に目もよく見えるようになっているため、脳への刺激も強くなります。
午前中に、15〜30分程度のお散歩をすると、夜の興奮がおさまりやすいです。
毎日新しい場所にいかずに、1週間は同じ場所をお散歩するといったようにするのも良いですね。
原因2.日中のお昼寝が長い
生後2ヶ月くらいになると、徐々にお昼寝を少なくしてもいい時期です。日中はおうちの中でも音を聞かせたり、ママ・パパがたくさん話しかけたりして、少し長めに起こしておいてもよいでしょう。
原因3.朝起きるのが遅い
起床時間が遅ければ、その分夜眠る時間が遅くなります。リズムをつけるためにも、朝は日が昇ったら、カーテンを開けて起こすようにしましょう。
原因4.寝る環境が快適ではない
生後2ヶ月の赤ちゃんは体温調整がうまくできません。部屋の温度にも敏感で、不快に感じると寝つけないことがあります。薄着しすぎ、厚着しすぎにも気をつけましょう。
また、寝具がチクチクして寝心地が悪くないかどうかも確認しましょう。
お腹がすいていたり、おむつが不快だと寝ないこともあります。寝やすい環境を整えてあげましょう。
原因5.体調が良くない
赤ちゃんの体調を確認して、必要であれば病院へ連れて行きましょう。
なお、生後3ヶ月未満の赤ちゃんは、38度以上の発熱が確認できたらすぐに病院を受診してください。元気そうに見えても、体力がないので体調が急変することがあります。
睡眠リズムには個人差がある
確かに、よく眠りよく食べる赤ちゃんは、早く体重が増え、筋肉がつき、力も強く、寝返りが早い場合もあります。
しかし、眠らなくとも発達が良い赤ちゃんもいます。一概に「よく寝るからよい」とは言えません。この時期の赤ちゃんの睡眠時間が短いからといって、「寝ないから育たないのでは」などと心配する必要はありません。
寝かしつけの方法~準備編~
スムーズに寝てもらうために、どんなことができるのか。
日中~寝る前までにママ・パパができる対策を紹介します。
お出かけは午前中のうちに!
お散歩や買い物は、午前中にこなしましょう。
日光を浴びるとセロトニンが分泌されます。15時間程度たつと、セロトニンは眠りを誘うメラトニンという物質に変化します。
お風呂は寝る2時間前までに!
入浴後に徐々に体温が下がってくると眠くなります。パジャマに着替えさせて、ミルクを与えて眠れる様にしましょう。
※ただし、子どもによっては、入浴で疲れることが眠りつながることもあります。
個人差がありますので、「どのタイミングのお風呂が寝つきがよいか」色々試すのもおすすめです。
寝る前は「毎日同じ流れ」にしよう!
寝室の環境を快適にしよう!
ホコリやチリなどがあると、くしゃみが出てよく眠れません。
また、空気が乾燥していると皮膚のかゆみや咳を誘発するので、ある程度の湿度が必要です。エアコンなどを使い適温を保ちましょう。
寝かしつけの方法
なかなか寝ない赤ちゃんにおすすめの「寝かしつけ方法」をぜひ試してみてくださいね。
方法1.抱っこで寝かせる
縦抱っこ、横抱っこ、小刻みな揺れ、大きめな揺れ、など抱っこ一つでも赤ちゃんそれぞれに好みがあります。好きな抱っこの仕方を見つけてあげましょう。
方法2.音を聞かせる
赤ちゃんはお腹の中で様々な音を聞いて育ってきましたので、無音よりも多少の音がある方が落ち着く場合が多いと言われています。オルゴールなどの子守唄を静かに掛けてあげるのが良いです。
また、換気扇・掃除機・ドライヤーの音は、胎内音に似ていて、赤ちゃんの耳触りが良い音なので、眠るとき小さめに流すと寝入ることもあります。
方法3.添い寝をする
ママ・パパと添い寝にしてみるのもおすすめです。
隣にママ・パパが居てくれる安心感で長く眠ることがあります。その際、トントンと優しく体をなでたり、足や手を軽くマッサージのような感じで触るのも良いと思います。触れていた手は寝付いてすぐ放すのではなく、しばらくしてからそっと放しましょう。
ママ・パパの息をやさしくお顔に吹きかけてあげるのもおすすめです。
抱っこされているときと同じ感覚になり、落ち着くこともあります。
添い乳は、ママが体を起こす必要もなく、赤ちゃんも授乳しながら寝られるので、その時は楽に思われます。しかし、添い乳以外では眠れなくなる可能性があります。断乳や卒乳の際に大変になるかもしれないと理解しておきましょう。
夜泣きへの対処法
まだ、睡眠のリズムが大人と違い短いので、覚醒すると泣いてしまうのでしょう。
夜泣きはママ・パパのせいではありません。赤ちゃんの個性です。寝ることが得意な子もいれば、不得意な子もいます。
夜泣きが続くとママ・パパもつらいですが、夜泣きは個性だと思って割り切りましょう。
終わらない夜泣き、放置してもいい?
あまりに夜泣きがあるとママもパパも疲れてしまいますね。
イライラしたり、赤ちゃんが可愛くないと感じたときは、無理をせずに一度、赤ちゃんを安全な場所において一息つきましょう。
お茶を飲む、少し動くなどして、気持ちの切り替えができたら戻ってください。すぐ戻れる状態で5~10分程度の休息を目安にしましょう。
また、夜泣きがひどい時は思い切って、少し部屋を明るくして起こしてしまっても良いでしょう。その後また、入眠する様に誘導します。
「昼夜逆転」は成長にどう影響する?
長期間、昼夜逆転生活を続けると、運動不足・睡眠不足などにより、成長に影響が出る場合もあります。
しかし、今はまだ生後間もない赤ちゃんです。焦らずゆっくり生活に慣れて行きましょう。日中に起きる癖とリズムを繰り返しつけていけば、1歳を迎える頃には、ほとんどの場合、夜に眠るようになります。