子どもに発達障害がある場合、早めにケアしたいですよね。
発達障害のある赤ちゃん(0歳~1歳)の特徴として考えられているものを、お医者さんに聞きました。
発達障害はいつわかるのか、検査はいつやるべきなのかについても解説します。
監修医
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
発達障害を持つ赤ちゃんの特徴
近年、発達障害という言葉がよく知られるようになってきました。同時にこれってもしかして「発達障害のサイン?」と気になるママ・パパも増えています。
赤ちゃんの頃にみられる発達障害の特徴として、以下のようなことがあげられます。
手がかからない
- 相手(パパやママ、相手をしてくれる大人)を意識していない
- 泣いて物事を進めようとしていない
などがみられる場合もあります。あまり泣かないと、呼吸器も発達しないため、いつまでも弱々しい泣き声の赤ちゃんもいます。あやしてもあまり笑わない子もいます。
抱っこしてもしがみつかない
抱っこやおんぶしようとしても、しがみついてこない、抱っこひもの補助がないと抱っこする側が不安になることもあります。
これは、抱っこやおんぶを要求していないともされています。
人見知りしない
パパやママを含む、どの相手に対しても興味がないようなそぶりの赤ちゃんがいます。
反対に、パパやママでないと異常に嫌がる場合もあります。
音に敏感に反応する
発達障害のお子さんは、音や光に敏感・もしくは鈍感な場合があります。
爪切りや耳かきなども、極端に嫌がる場合もあります。
奇声を発する(※2歳ごろから)
意図してなのか意味はないのか、大きな声を出すことがあります。やめてとお願いしても、注意してもおさまりません。基本的には、赤ちゃんが泣いているのとは違います。
よく泣く、癇癪をおこす(※2歳ごろから)
自分の思うように進まないと、癇癪を起こしたように大泣きして、長時間おさまりません。
発達障害の特徴がある=発達障害があるではない
「発達障害」は、よく耳にする言葉となってきましたが、大人になってから自分と全く同じ人がいないように、赤ちゃんも同じ人はいません。ましてや、生まれた月齢が数ヶ月違えば、大きな個人差が出やすい時期です。
発達障害にも個人差があり、いろいろなタイプがあります。
成長過程の早い段階でわかるようになってきたので、様々な支援を受け社会で活躍している人が大勢います。就学の前に療育対応ができ、集団生活に備えることもできます。
発達障害はいつわかる?
健診のときに医師の診断や専門家と話すことができます。心配事は、どんどん質問しましょう。
※発達障害は、一つではないので早期に発見できないものもあります。小学生や中学生など、勉強をするようになってから、わかるものもあります。
検診でのチェックポイント
以下、1歳半健診で確認する例を挙げます。
- アイコンタクトが取れる
- 名前に反応する
- 大人の動作を真似することができる
- 指差しができる など
発達障害の検査方法
多くは、小学校入学前となります。
どこで検査できる?
その後、地域の療育センターなどに紹介されます。