赤ちゃんの夜泣きはいつまで続く?
ママ・パパは知っておくばき、赤ちゃんの夜泣き対策の王道を保育士さんが解説します。夜泣きの原因や、「放置してもいいのか」といった悩みにも答えます。
監修者: 保育士 八田奈緒美
幼稚園免許・保育士免許を取得後、幼稚園を経験し、現在保育園にて勤務
幼稚園にて、3.4.5歳児担任。保育園にて、0.1歳児担任を務める。
なぜ?赤ちゃんの夜泣きの原因
赤ちゃんは、日中と夜間の区別がつきにくいので、昼間・夜中問わずに起きたら泣きます。
お腹が空いても泣きます。
夢見が悪くても泣きます。
おしっこをしてもウンチをしても泣きます。
そう、赤ちゃんは何かにつけて泣くのです。
さらに体調不良の場合もあります。
「鼻が詰まっている」「中耳炎を発症して耳が痛い」「熱があってうまく眠れない」など、体につらいことがあると休む間も無く、夜間に泣く事もあります。
親のせい?赤ちゃんの夜泣きがつらい!
大人にも得意不得意があるように、すんなり寝ることが得意な赤ちゃんもいれば、不得意な赤ちゃんだっています。
ただ、赤ちゃんは言葉を話せないので、泣くということでしか表現できず、それが続くとママもつらくなってしまうと思います。でも夜泣きはいつか必ず終わりが来ます。
「夜泣きは個性だ」と割り切ってしまいましょう。
日中、赤ちゃんがご機嫌よく起きている時や、お昼寝時には、ママも仮眠をとりましょう。
家事は無理にやらなくても大丈夫です。
必ず体を休めましょう。
夜泣きはいつからいつまで続く?
いつから始まる?
生まれたばかりの赤ちゃんは、特に日中と夜間の区別がないためです。
いつまで続く?
しかしこのころは、昼間受ける刺激も強いので、昼間の刺激を思い出して急に夜中泣き出すことも多い時期です。長いと1歳半~2歳くらいまで続くこともありますが、この頃になると毎日ではなく、1週間に数回、1ヶ月に数回となってくることが多いです。
夜泣きのピークは?
また、メンタルリープという知能の成長期(1~2歳ころ)には、特に睡眠に影響が出ることが多いと言われています。
自分の知能の成長に感情が追いつかず不安定になり、その心の動揺が睡眠に表れ夜泣きが増えることがあります。
ずっと夜泣き・・・放置してもいいの?
ある程度、放っておいてもいいのでしょうか?
気分を変えるために、あまり思い悩まずに外の空気を吸いましょう。
放置する前のチェック事項
- ミルクや母乳を与え、ゲップをさせる
- おむつが汚れていないか確認する
- 赤ちゃんの周りに窒息させるようなものを置かない(タオルやガーゼ、ぬいぐるみなど)
- ベッドなどに寝かせている場合は、柵をしたり床に寝かせて落下を防止する
赤ちゃんの状況が変化したとき(泣き止む・泣き声が異常になる等)に、気づける範囲で心を落ち着かせるのは問題ありません。
ただし、赤ちゃんを置いて家から出るのは危険なので、絶対にやめましょう。
夜泣き改善策(日中~寝る前)
「赤ちゃんの夜泣きを少しでも減らしたい。」
そんなママ・パパは、寝かしつけ前までに次の3つを実践してみましょう。
対策1.朝は早い時間に起こす
続けていくと体内リズムがつくられ、夜寝て朝起きるようになります。朝は7時までには起こしましょう。
対策2. 日中は一緒に遊ぶ
太陽の光や自然の音や香りは、赤ちゃんの五感を刺激し、健やかな成長に役立ちます。午前中に日の光を浴びると、良い睡眠を促すホルモンが分泌されやすくなります。できるだけ午前中に日光浴を心がけましょう。
また、室内では月齢に合わせた遊びをとり入れ、手指や体を使わせましょう。音楽を流したり、音の鳴る玩具で刺激を与えたりするのも良いでしょう。
日中に遊び・外出・お風呂・排泄・ご飯(ミルクや母乳、離乳食)を繰り返し行っていると、赤ちゃんにかなりの刺激と疲労が溜まります。
お昼寝は遅くても17時には起こしてあげると、夜早めに寝るリズムがつきやすくなります。それ以降夕方に寝てしまった場合も、長時間は寝かせずに30分で起こすようにしましょう。
対策3. 入眠儀式
例えば、
- お風呂から1時間後に入眠するよう整える
- お布団に入ったら好きな絵本を読む
- 子守唄を聴かせる
など、毎日決まった順番で入眠までのリズムを作ることにより、「寝る時間だ」と体が覚えていきます。そうすることで自然に入眠態勢に入ることができ、良い眠りにつくことができます。
静かな環境を整え、安心して眠りに就かせてあげましょう。
また入眠前はたくさんスキンシップをとり、安心させてあげるのも効果的です。
夜泣き改善策(夜中編)
夜に赤ちゃんが泣いてしまったときに、どう対応してあげるのがいいの?
赤ちゃんの夜泣きの改善策を解説します。
対策1. おむつの確認
また、おむつかぶれがあると泣く原因になります。
しっかりと保湿を行い、いつも同じところでテープを止めないようにすると、おむつかぶれの予防になります。
対策2. 抱っこ(ベビーカーやバウンサーに乗せる)
寝かせているだけではなく、抱っこしたり、ベビーカーでお散歩したり、バウンサー(乗れる赤ちゃんに限る)に乗せたりしましょう。車でのドライブも効果的です。
抱っこも縦抱っこだけでなく、ママが仰向けに寝て胸の上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かすカンガルー抱っこや、上下に揺らすスクワット抱っこ、おんぶ、横抱きなど、好きな抱っこは一人一人違うのでいろいろな抱っこを試してみましょう。
対策3. ミルクや母乳をあげる
対策4. 胎内音に似た音を聞かせてあげる
そのため、無音に違和感を覚えることもあります。
多少音がする環境の方が、赤ちゃんにとって心地よいともいわれています。
換気扇やドライヤー、掃除機など「ざぁーー」という音が胎内音に近いので、鳴らし続けると安心することもあります。
※音を鳴らす場合は、音の大きさや赤ちゃんとの距離に気をつけてくださいね。
対策5.肌着・寝具の確認
また、肌着や寝具がチクチクしていたり、重たかったり、寝心地がよくないものになっていないかも気にしてみましょう。
やってはいけない!NG夜泣き対策
- 大きな声で威嚇する
- 長時間放置する
あやしているママ・パパも、余計につらくなります。