腸内から出るガスが、何らかの理由によってお腹にたまってしまい、腹痛を引き起こすことがあります。
炭酸飲料の飲みすぎなども腹痛の原因になることがあります。
この記事では、医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック 理事長:岡村信良 先生に
お腹にガスがたまることで起きる腹痛について詳しく説明していただきました。
ガスだまりによる腹痛について
1.お腹にガスがたまると、腹痛や頭痛、腰痛の原因にも
満腹
お腹が痛くて、下腹部を触ってみるとパンパンに膨らんでいることがあります。この状態をお腹にガスがたまっている状態といいます。お腹にガスがたまることで、腹痛だけでなく頭痛や腰痛も引き起こしてしまいます。
2.ガスがたまるとなぜ腹痛が起こる?
通常、お腹にないガスがたまってしまうと、お腹が張り、周りの臓器が圧迫されます。
それに身体も反応して不調として捉えてしまい、腹痛を感じやすくなります。
3.お腹にガスがたまる原因
ガスを排出する機能が衰えている
食事をとると、必ず腸内でガスが発生します。これは、呼吸やおならによって定期的に排出されているので、健康であればお腹が張ることはありません。
しかし、胃腸の動きが悪くなり、ガスを排出する機能が衰えている場合、ガスがお腹にたまってしまいます。
炭酸飲料を飲む
炭酸
体内に入るガスが多いと、その分お腹にたまってしまうとも考えられます。
例えば炭酸飲料などは、水にガスが含まれているため、飲みすぎると身体にガスがたまる原因になります。普段より多くのガスを身体に入れてしまうと、排出の機能の衰えがなくても、身体にガスがたまる原因になります。
便秘による腸内環境の悪化
便秘
体外から取り込むガスの量は変わらなくても、体内でのガスの発生が増えることもあります。
例えば便秘になることで、腸内環境が悪くなると、特に腸内でガスが発生することで、悪玉菌が増え、ガスの発生を増やします。
刺激物の多い食事や強いストレス
便秘
刺激物の多い食事や、強いストレスなども腸内環境が変化します。
先に解説したビールや炭酸飲料など、炭酸が多いもの以外に、便通に良いイメージのある食物繊維などもガスがたまる原因となります。
食物線維は摂りすぎてしまうと消化しづらいため、ガスが発生しやすくなり、お腹にガスがたまってしまうのです。