靴擦れは、多くの人が一度は経験していますよね。
しかし、ただの靴擦れとあなどっていると、水ぶくれが破けて雑菌が入り、化膿してしまうこともあります。
そうなると、自然治癒がむずかしくなるだけでなく、足全体に広がる可能性もあります。
靴擦れの原因は、靴が自分の足に合っていない、足の形が特殊で骨張っている、左右で形や大きさが違っているなど、さまざまです。
この記事では、靴擦れになったときの治療法や原因について、小田原銀座クリニック長谷川佳子 先生に解説いただきました。
●靴ずれが起こる原因
痛くて歩くのがつらくなるほどの靴擦れには、いくつかの原因があります。
おもな原因として、以下のことが考えられます。
1.足になじんでいない靴を履いている
かたい素材のブーツや革靴は足になじむのに時間がかかるため、靴擦れを起こしやすくなります。
また、ふだんはあまり履かない靴や新しい靴も、足になじんでいないため靴擦れをおこしやすいです。
2.女性に多い、ハイヒールやデザイン性の高い靴
女性はハイヒールやデザイン重視の靴を履いて、靴擦れを起こすことも多くあります。
ハイヒールはサイズが合っていても、つま先に負担がかかる靴は靴擦れを起こしやすくなります。
また、歩き方が変わってしまい、いつも使わない部分にも負担がかかってしまいます。
3.靴が足のサイズと合っていない
大きすぎたり小さすぎたりすると、バランスを取るために前やうしろに重心がかかりやすくなります。
大きすぎる靴は、足がつま先によりすぎて指先が痛くなることが多いです。
また、小さい靴は、かかと側が痛くなることが多いです。
4.外反母趾
外反母趾などで足が骨張っていたりすると、人によってはどんな靴を履いても靴擦れをしやすくなります。
また、左右どちらかの足だけ靴擦れを起こしてしまうこともあります。
5.正しい歩き方や姿勢で歩いていない
歩き方がおかしいと靴擦れを起こすこともあります。
靴の形にもよりますが、猫背や反り腰のように姿勢が悪いと足にかかる重心が均一でなくなり、1箇所に負担がかかりやすく靴擦れを起こしやすくなります。
また、歩き方が過度な外股や内股になっているなどの場合は気をつけましょう。
通常ではかからない位置に体重がかかることで、靴擦れを起こしやすくなります。
6.足の形状による
日本人は一般的に「甲が高くて幅が広い」足の形状をしています。
逆に「甲が低くて幅が狭い」形状の人が、既製品をそのまま履くことで靴擦れを起こすことがあります。
また、左右の足の大きさや形状が異なる人も、引き起こしやすいと言えます。
この記事の続きには、「靴ずれの治療法。水ぶくれはどうする?化膿しているときの治療法は?」などをご紹介しています。ぜひ、ご確認ください!