お酒を飲む時は、自分にとっての適量や正しい飲酒方法がわかっていないと、つらい二日酔いを引き起こすことがあります。
この記事では、二日酔いを予防する飲み方や対策を荒牧内科 院長:荒牧竜太郎 先生よりご紹介いただきました。
また、二日酔いの仕組みについても解説しています。
二日酔いはなぜ起こるの?
二日酔いはいろいろな要素が関わって起こるため、原因はひとつではありません。
しかし原因がどうであれ二日酔いが発生するメカニズムには、「アセトアルデヒド」が大きく関わってきます。
1.体に入ったアルコールの行方は?
アルコールは体に入ると、胃→小腸→肝臓の順に通過していきます。
このとき20%は胃に、残り80%は小腸に吸収され、血液にアルコールが溶け込みます。
次に、アルコールを含んだ血液は肝臓に送られ、ここで分解が始まります。
2.アルコールはどうやって分解されるの?
肝臓に入ったアルコールは、「ADH(アルコール脱水素酵素)」のはたらきによって分解され、アセトアルデヒドという有害物質へと変化します。
アセトアルデヒドは、さらに「ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)」のはたらきによって無害な酢酸となり、最終的には水と炭酸ガスになります。
アセトアルデヒドの毒性が二日酔いの原因に
アセトアルデヒドはタバコの煙にも含まれる成分で、毒性があります。
そのためこれが肝臓で分解しきれずに蓄積されると、二日酔いを引き起こす原因となります。
3.ALDH2が弱いと二日酔いになりやすい
アセトアルデヒドの分解能力(ALDH2がどのくらい働くか)には個人差があります。
つまりALDH2があまり働かないと、少ないアルコール量で酔ったり二日酔いになったりしやすく、俗に言う「お酒に弱い人」ということになります。
これには遺伝的要因もあり、親がお酒に弱いと子どもも同じようにお酒に弱いことが多いです。
この記事の続きには…●飲み始める前にできる二日酔いの予防法●飲酒中にできる二日酔い対策などをご紹介しています!ぜひご覧ください。