女性は排卵期になるとおりものが出ますが、かたまりとして出てきたり、色やにおいがいつもと違ったりすると不安になりますよね。
おりものは病気のサインとなることもあり、しっかり状態をみておきたいものです。
この記事ではおりもののかたまりが出る理由と、色や状態別の原因を医療法人社団 石野医院 副院長:石野博嗣 先生からご紹介いただきました。
色や状態別!おりものの原因について
1.白いおりもの
白いおりもののかたまりが出る原因としては、下記の要因が挙げられます。
ホルモンバランスによるもの
おりものには膣内の衛生状態を守る役割があります。そのため生理周期によって状態が変化します。
排卵日が近づくにつれ、精子をスムーズに誘導させ、妊娠させる潤滑油の役割としておりものが増えます。
排卵後から生理前にかけて白いおりものがみられることが多いですが、これは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌量が増加するためです。
プロゲステロンは子宮内膜を柔らかくして妊娠の準備を整えます。
プロゲステロンの分泌量が増えるとおりものの量が減り密度が増すため、白いかたまりのような状態となって出てきます。
●病気が関係していることも
白いおりものの状態によっては、病気のサインという場合もあります。
ポロポロとしたカッテージチーズのような状態で、デリケートゾーンにかゆみを伴う場合、カンジダ膣炎の可能性が高いです。
カンジダ膣炎は自然に治ったり市販薬で治せたりしますが、一度発症すると何度も繰り返す傾向があり、早めに病院を受診して治療することが大切です。
●半透明のおりもの
排卵の約1週間前から排卵直前にかけて、半透明のゼリー状のおりものが出ることがあります。
この時期は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌量が増えるため、おりものの量が最も多くなります。
この時期のおりものには、精子が卵子にたどり着きやすいようにする役割があり、妊娠をサポートします。
また、通常のおりものは弱酸性のためやや酸っぱいにおいがしますが、排卵期のおりものはアルカリ性に傾く(酸性だと精子が死んでしまう)ため、においがあまりしなくなります。
●排卵期以外にみられる場合
排卵期以外にゼリー状のおりものが出る場合、無排卵月経の可能性があります。
一度病院で検査してみることをおすすめします。
この記事の続きには、「茶色のおりものの原因」「黄緑・緑のおりものの原因」「妊娠によるおりものの変化について」などを掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
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