「低血圧と貧血の違いを解説!改善法や治療法は?妊娠中の注意点は?」
よく耳にするし、とてもメジャーな症状の低血圧と貧血ですが、実はこのふたつは全くの別物なのです。
どちらも血液が関係しているため同じように思っている人も多いかもしれません。
この記事では低血圧と貧血の違いや関係、改善のためにすべきことなどを医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック理事長:岡村信良 先生よりご解説いただきました。
低血圧と貧血どうちがう?
低血圧と貧血は同じようなものだと誤解されることもありますが、これらは別物です。
1.血圧が上がったり下がったりするしくみ
血圧は、心臓が血液を押し出す力(心拍出量)と血管の抵抗で決まります。
心臓の拍出量が増えたり血管の収縮などで抵抗が大きくなったりすると血圧は上がります。
また反対に拍出量が減ったり血管が拡張したりすると血圧は下がります。
2.低血圧とは
心臓から全身に血液を送り出すポンプの力が低いことを「低血圧」と言います。
血圧が低すぎると「脳貧血」を起こし倒れてしまうことがあります。
3.貧血とは
血液が薄くなり血液中の赤血球の量が少ない状態が貧血です。
赤血球が少ないとだるさや息切れを起こします。
●低血圧と貧血の関係について
1.低血圧の人は貧血になりやすい?
低血圧は全身に血液を送るポンプの力が弱いことで貧血は血液が薄くなっている状態です。
血圧が低いからと言って血液が薄いとは限りません。
必ずしも低血圧と貧血は同時に起こるものではありません。
2.低血圧の人は脳貧血に注意
●脳貧血
低血圧の人はもともと血液を送るポンプの力が弱いので、とくに頭から上の脳に血液があまり届かず酸素が不足してしまう状態になることがあります。
この状態を「脳貧血」と言い、失神を伴うことや病名から貧血と同じものだと思われていることがあります。
●貧血と脳貧血の違いは?
貧血はヘモグロビン量が減少することで体内が酸素不足になり低酸素状態になることで起こります。
また脳貧血は血液内のヘモグロビン量とは関係がなく、急に立ち上がったりすることで血圧が急激に下がり、循環していた血液量が十分に脳に流れていかずに脳が酸欠状態になることで起こります。
この記事の続きには、「低血圧と貧血を同時に発症すると…」「妊娠中は低血圧や貧血になりやすい?」「低血圧・貧血改善のために」「病院ではどんな治療を受ける?」などが掲載されています!ぜひご覧ください。
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