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こんにちは、「健康ぴた」編集部です。
離乳食が始まった赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の人たちに好まれている果物にバナナがあります。
忙しい朝や小腹がすいたときに、手軽に食べられるのもバナナの魅力のひとつですが、美容と健康にとってさまざまなメリットが隠されていました。
管理栄養士の望月理恵子先生に、健康だけではなく、美容にも効果的なバナナについてお話を伺いました。
バナナは健康に良いだけではなく、若返り効果や美肌効果、さらにダイエット効果といったママに嬉しい美容効果もあるようです。
編集部
便秘に悩んでいる女性も多いですが、日頃の食生活で取り入れると良い食べ物はありますか?
望月先生
便秘の改善にはバナナが効果的なんですよ。
バナナに多く含まれるオリゴ糖は善玉菌のエサになるので、便秘改善効果が期待できます。
さらに、有毒ガスの減少や腸内菌のバランス改善によって、腸内環境が整い、美肌につながります。
編集部
腸内環境を整えることが、美肌につながるというわけですね!
望月先生
バナナに多く含まれているポリフェノールは抗酸化作用があるため、肌老化を防ぐ「アンチエイジング効果」も期待できます。
また、ビタミンB6 が良質な睡眠をサポートし、肌の生まれ変わりをスムーズにします。
編集部
バナナを食べることで便秘が改善する上に、美肌になれて、さらに若さをキープすることもできるのですね!
ダイエットや紫外線対策にもバナナ!?
バナナは高カロリーな食べ物だと思われがちです。食べると太りそうなイメージですが、実はダイエットにも向いているようです。さらに、紫外線対策にもバナナが効果的らしいのですが、その理由は…?
編集部
バナナはカロリーが高くて食べると太りそうなイメージですが、毎日食べても問題ないのでしょうか?
望月先生
ぜんぜん問題ありません。
バナナは脂肪の代謝を助けるビタミンB群が豊富で腹持ちも良いので、ダイエットにも向いている食べ物なんですよ。
それに、バナナは1本で86kcal、2本でも172kcal。2本食べても、ご飯一杯分(252kcal)にもなりません。
編集部
朝食にバナナを食べるとか、小腹がすいたときにはお菓子よりもバナナというように、今までの食生活を少し変えてみるだけでも違うのかもしれませんね。
望月先生
それに、バナナはストレスを抑えるトリプトファンやビタミンB6が含まれているので、ダイエット中のストレスを抑制してくれます。
編集部
ダイエット中は、食べたいものが食べられなくてストレスが溜まりやすいので嬉しいですね。
そのほかに、なにか美容効果はありますか?
望月先生
バナナに含まれるポリフェノールの強力な抗酸化作用が、紫外線による光老化を抑制します。
編集部
バナナは紫外線対策にも効果があるということですね!
夏だけではなく、秋もまだまだ紫外線は多いので、バナナを食べておいしく対策ができたら良いですね。
バナナが家族にもたらす健康効果について
バナナにはママに嬉しい美容効果があることが分かりましたが、おじいちゃんやおばあちゃん、パパや子どもには、どんな健康効果が期待できるのでしょうか?
編集部
バナナが健康に良いということはよく知られていますが、おじいちゃん、おばあちゃんにとっては、どんな健康効果が期待できるのでしょうか?
望月先生
バナナに含まれているカリウムが余分なナトリウム(塩分)の排泄を促し血圧を下げます。
また、食物繊維が糖質の消化速度を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えます。
編集部
生活習慣病が気になる世代にとっても、バナナを食べるとメリットがあるのですね。
では、パパにとってはどんな健康効果が期待できるのでしょうか?
望月先生
バナナに含まれるビタミンやアミノ酸が疲労回復に役立つので、毎日お仕事でお疲れのパパにもおすすめなんですよ。
編集部
そうなんですね、バナナで疲れもとれちゃうのですね!
では、子どもにはどんな健康効果があるのでしょう?
望月先生
バナナの糖質は、即脳のエネルギー源になるので、朝食や午後もうひと頑張りしたいときに食べると効果を発揮します。
午後の勉強の合間に、おやつとしてバナナはおすすめです。
それに、筋肉修復効果もあるので部活動に励む中学生や高校生の栄養補給にも向いています。
とくにバナナに含まれる必須アミノ酸BCAAは筋肉の栄養源になるので、運動後であれば食後30分以内にバナナを食べるのがおすすめですね。
編集部
バナナは育ち盛りの子どもの脳や身体にとっても、優れた健康効果があるのですね!
常備しておけば、おやつや夜食として重宝しますね。
そのほかに、バナナには何か健康効果はありますか?
望月先生
バナナには、花粉症によるくしゃみの軽減効果があるという研究結果があります。
バナナに含まれるビタミンB6には、抗うつ気分を改善させる脳内伝達物質(セロトニンなど)の合成を促進する働きがあることが、理由として考えられます。
ただ、秋に多いブタクサ花粉症のある方は、バナナによって口の中がかゆくなる口腔アレルギーになる恐れもあるので、主治医に確認しましょう。
編集部
家族みんなにメリットがある、バナナの健康効果って幅広いのですね!
効果的なバナナの食べ方と食べ頃は?
最後に効果的なバナナの食べ方について、食べる量や時間帯、バナナと一緒に食べるとさらに効果がパワーアップする食ベ合わせについて、望月先生にお聞きしました。
編集部
望月先生、バナナをおやつに食べるとしたら、何本くらいが良いのでしょうか?
望月先生
おやつは1日200kcalが適量のため、バナナだけで間食をするのであれば、2本くらいが目安です。
編集部
バナナは1日のうち、いつ食べると効果的ですか?
望月先生
即エネルギーになるので朝食に食べると良いでしょう。
また、夕食に置き換えると食べ過ぎ防止にもなりますし、快眠をサポートします。
編集部
バナナは朝だけではなく、夜に食べることでもメリットがあるのですね。
では、バナナと一緒に食べると効果的な食品について教えてください。
望月先生
豆乳でたんぱく質をプラスすることで効率の良い栄養補給や筋肉づくりに役立ちます。
キウイフルーツに含まれるビタミンCやビタミンE、トリプトファンは、発酵食品のヨーグルトと合わせることで相乗効果によって腸内環境を整え「美腸」を作ります。
編集部
豆乳、キウイフルーツ、ヨーグルトがバナナと相性が良い食べ物なのですね。
では、最後にバナナの食べ頃について教えてください。
望月先生
完熟し、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出できたときが食べ頃です。
栄養価が高まり、甘く、消化も良くなります。
また、黒い斑点は「リン脂質」というもので、胃粘膜を守って胃潰瘍を抑制します。
編集部
バナナは完熟し、シュガースポットができてからの方が、美味しさも栄養価も増し、さらに胃にも優しいということですね!
望月先生、ありがとうございました。
まとめ
バナナは手軽に食べられる上、わたしたちに優れた美容効果と健康効果をもたらしてくれる果物です。
取材協力:管理栄養士 望月理恵子先生