低温やけどの症状について解説します。
湯たんぽや使い捨てカイロで温まっていたら、肌がヒリヒリする…。その症状は低温やけどかもしれません。
この他にもコタツやホットカーペットが原因になることも。
「低温やけどの症状はいつから出るの?」
「跡が残らないか不安…」
ちょっと心配な低温やけどの応急処置や病院に行く目安について、医師にお話を伺いました。
低温やけどと普通のやけどの違い
高温なもの(熱湯など)に触れておこる通常のやけどは、皮膚の表面に熱源が触れ発症します。
しかし、低温やけどは、皮膚表面で熱さを感じにくく、長い時間熱源に触れ続けてしまい起こります。
カイロやストーブで温めていた肌がヒリヒリするときは、低温やけどを負っていると考えられます。
低温やけどは、肌の奥までじっくり破壊され、ひどくなると感染症が起きたり、手術が必要になったりします。
かゆみや痛みなどの症状には個人差が
かゆみや痛みを感じる度合いは、個人差があります。
泥酔して感覚が鈍くなっている人や糖尿病・その他の疾患が原因で、皮膚の感覚が鈍くなっている人などは、症状を感じるまでに特に時間がかかります。
低温やけどは跡が残る?
やけどは、皮膚のダメージ度合いによって分類されています。
<やけどの分類>
Ⅰ度
皮膚の浅い部分のやけど。赤みや痛みを感じる。後には残らない。
Ⅱ度
Ⅰ度よりも深い部分のやけど。水ぶくれができる。痛みは、やけどが深いほど減少する。後に残る場合と残らない場合がある。
Ⅲ度
皮膚全層、皮下組織までやけどが進行している。見た目は白色や黒色で乾燥している。痛みは感じない、もしくは無感覚。跡に残る。
低温やけどは、皮膚の奥深くまで進行しているパターンが多く、Ⅲ度以上(やけどの深さ)のやけどであれば、跡が残る可能性が高くなります。
低温やけどの応急処置|市販薬は使える?
応急処置
低温やけどをしたら、その場で直ちに冷却してください。冷却は常温の水道水などの流水で20分程度を目安に行います。
衣服は無理に脱がさず、その上から流水で冷やしてください。
冷却スプレーやクーリングスプレーでは、やけどは治療できません。使用は避けましょう。
ワセリンや軟膏などの市販薬は?
市販薬や家庭のワセリン、消毒薬は、やけどの度合いによってはやけどを悪化させる場合があります。自己判断で使用しないでください。
浅いやけどであれば、病院でも白色ワセリンに薬を混ぜて使用する場合もありますが、やけどの状態や深さで治療は変わります。
この記事の続きには…『病院に行く目安・病院は何科を受診する?』などが掲載されています。
記事は、健康検定協会から提供されています。
ぜひ、ご一読ください。→「EPARKREPORT!」