生理は女性にとって大切な身体の変化ですが、始まる数日前から強い眠気を感じ、日常生活に支障をきたすこともあるので対策が必要です。
生理中の眠気の原因や眠気の解消法、病院での治療について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
監修.執筆 副院長:石野博嗣 先生(医療法人社団 石野医院)
どうして生理中は眠くなるの?
普段の私たちの身体は、体温が高い状態から低くなる温度差があることで、睡眠が深くなります。
そのため、入浴後など身体が温まった後に布団に入ると体温が徐々に下がり眠くなります。
生理中は体温が高くなるから
生理前に分泌される女性ホルモン(黄体ホルモン)のプロゲステロンには、体温を上昇させる働きがあります。
そのため、一日中体温が高い状態が続き、夜の眠りが自然と浅くなり昼間に眠くなってしまうことが考えられます。
「プロゲステロン」が眠気を起こすから
また、黄体ホルモンのプロゲステロンには眠気を起こす働きもあります。
黄体ホルモンは妊娠しやすい状態を作り、妊娠した女性が受精卵を守るために安静にするよう働きかけます。それが強力な睡眠作用として表われるのです。
催眠ホルモン「メラトニン」が促されるから
生理中はホルモンバランスが乱れやすいうえ、催眠ホルモンであるメラトニンが促されることによってずっと眠い状態が続くことがあります。
生理中の眠気を緩和するために
可能であれば少し横になり、リラックスして過ごすようにしましょう。
生活リズムや食生活を整えることで生理中の眠気を緩和することができるので、次のことを参考にしてください。
自分でできる眠気解消法
短い昼寝をする
15~20分程度の短い昼寝をするのも効果的です。
浅い睡眠を取ることでスッキリと目覚めることができますが、長く眠ってしまうと夜に眠れなくなり、睡眠の質を落とすので気をつけましょう。
昼寝をするなら12~15時の間に済ませ、それ以降は控えましょう。
生活リズムを整える
起床時間を一定にして、朝起きたら、20分ほど日光を浴びるようにします。
就寝1時間前からはテレビやスマホの強い光の刺激を避けるようにし、目や脳をリラックスした状態で眠るようにしましょう。
アロマでリラックス
アロマの中でもペパーミントやローズマリー、ユーカリ、レモンには覚醒作用があり、頭をスッキリさせてくれます。
アロマオイルをハンカチやマスクに数滴垂らしておけば、外出先でも気軽に利用できます。
この記事の続きには
・毎日の食事で気をつけること
・こんな行動は眠気を誘う!
・こんな場合は病院へ! などが掲載されています。
この続きは、「病院探しガイド」に掲載されています。
記事は、健康検定協会から提供されています。