紅茶がインフルエンザ対策に効果を発揮するという話を聞いたことがありますか?
もしこれが本当なら、積極的に紅茶を飲んで、インフルエンザを予防したいですよね。
そこでこの記事では、紅茶のインフルエンザ予防に関する真偽を、栄養士さんに伺いました。
「紅茶の種類や、砂糖・ミルク入りなど飲み方による効果に違いは?」
「いつ飲むのがおすすめ?」
こういった疑問にもお答えしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
紅茶でインフルエンザを予防できる?
紅茶ポリフェノールの抗ウイルス作用
紅茶にはカテキンやテアフラビンなどの数種類のポリフェノールが含まれています。
それらは、抗酸化作用や抗菌・抗ウイルス作用があることから、インフルエンザ対策に役立つと考えられ、さまざまな研究がされています。
紅茶に含まれるポリフェノールの中でも特に、紅茶の赤い色素成分であるテアフラビンには、インフルエンザウイルスが細胞にくっつき、インフルエンザに感染するのを防ぐ作用があるとして注目されています。
紅茶のうがいで感染を予防できたという研究結果も
試験管やマウスを用いた研究では、紅茶によりインフルエンザウイルスを無力化できるという結果や、紅茶をよく飲む人の方がインフルエンザになりにくい傾向があるというデータがあります。
また、使い終わった茶葉を用いた10分の1の濃さの紅茶で、1日2回のうがいをした結果、インフルエンザの感染を抑えられたという研究結果も出ています。
紅茶を飲んだり、うがいをしたりすることで、インフルエンザ予防に繋がる可能性があると言えるでしょう。
紅茶の種類で予防効果は変わる?
テアフラビンを多く含有するのはアッサムティー
紅茶にも色々な種類がありますが、その中でもアッサムティーはテアフラビンの含有量が多く、抗インフルエンザウイルス作用も強いのではないかと考えられます。
また、カフェインが少なくても作用に変化はありませんので、妊婦さんや子どもでも紅茶を使ったインフルエンザ予防ができます。
ただし、妊婦さんの場合、カフェインの摂りすぎは注意したいところですよね。実際は、200mg以下の摂取であれば胎児への影響はないと言われています。カフェイン量はメーカーや淹れ方によっても変わるため、比較が難しいですが、カップ3杯ほどは飲んでも大丈夫だと言えます。
妊婦さんに限らず、カフェイン量が気になる方は、「デカフェ」や「カフェインレス」の表記のある紅茶を選ぶと良いでしょう。
ペットボトルよりもティーバッグや茶葉で淹れたものを
ペットボトルの紅茶飲料は、ティーバッグや茶葉で淹れたものと比較すると成分に変化があり、抗ウイルス作用が弱まっている可能性があります。
少し手間がかかってしまいますが、可能であればティーバッグや茶葉で淹れると良いでしょう。
また、抗ウイルス作用は紅茶の温度とは関係ないため、ホットでもアイスでも良いですが、これからの時期は冷え予防にはホットティーにして飲むのがおすすめです。
この記事の続きには
砂糖入りの紅茶もOK。ミルクはNG!/紅茶を飲むのにおすすめのタイミング/すでにインフルエンザに感染している場合の紅茶の効果/紅茶以外で同様の効果が期待できる飲み物や食べ物 などを掲載しています。