夜になっても眠れない・・・。
不眠が続くと、お腹の赤ちゃんへの影響が心配。
眠れない妊婦さんや、昼夜逆転に悩む妊婦さんは必読!お医者さんに妊娠中に眠れなくなる原因と対策を聞きました。
監修者
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長
妊娠中の不眠の「原因」
「妊娠中になかなか眠れない」そんな悩みをもつプレママは少なくありません。
眠れなくなる代表的な原因を解説します。
妊娠初期の不眠の原因
1.基礎体温が上がるため
妊娠すると、妊娠を継続するために基礎体温が下がることなく通常よりも高めの体温を維持するようになります。
そのため、妊娠をきっかけに、寝苦しい・寝付きにくいという症状を抱える人がいます。
2.日中に眠くなるホルモンの影響
昼寝は、悪いものではないのですが、昼間にあまりに長い時間眠ってしまえば、夜になっても眠くならない場合があります。
妊娠中期の不眠の原因
1. 不眠を招くホルモンの影響
不眠を招くホルモン「エストロゲン」が優位になることで眠りが浅くなり、寝付きにくくなる場合あがります。
2.運動量の減少
お腹が大きくなることで、体を動かすのが負担となり、運動量が減る人もいます。
運動量が減れば体の疲れも少なくなり、夜眠れなくなる場合があります。
妊娠後期の不眠の原因
1.寝る姿勢が苦しいため
いよいよお腹がおおきくなり、寝ている時でも体制を保つのが難しく、何度か起きて体制を変える必要があります。
2.体調の変化や緊張
子宮の増大・収縮や胎動、頻尿、腰痛など、さらにはいつ陣痛がくるかと神経を研ぎ澄ませていることで、深い眠りに入りにくい人もいるでしょう。
また、寝ている途中に何度か目が覚める、入眠までの時間がかかるという方も多いようです。
妊娠中の不眠の「胎児への影響」
影響1.胎児に栄養をスムーズに送れなくなる
妊娠すると赤ちゃんへ栄養を送っているのですが、睡眠不足が続けば赤ちゃんへの栄養もスムーズにいかなくなる場合があります。
影響2.うつ病のリスクが高まる
妊娠中の不安や抑うつ、産褥期のうつ病は子どもの情動や神経発達に影響を与えるので、早めの対策が必要です。
脱・昼夜逆転!寝つきをよくする方法
妊娠中に眠れない・・・。寝つきを良くするための5つの方法を解説します。
日中に軽い運動を行う
運動量が減ると夜眠くなりません。日中は、できるだけ体を動かしましょう。
妊娠中に軽い運動を行っていると、心地よい疲労感もでて、質のよい睡眠ができます。主治医医に確認し、軽い運動を行う事は効果的です。妊娠中の肥満防止にもおすすめです。
自律神経の働きを整える
「バランスのとれた食事」
「適度な運動」
「規則正しい生活」
をして、生活習慣を整えます。
朝は起きたら朝日を浴びて、体を目覚まさせましょう。朝食をとると血流が良くなり、さらに目が覚めますよ。
眠る前は、ノンカフェインの温かい飲み物で体を温めるとリラックスして眠りやすくなりますよ。好きな香りのお茶を探して、眠くなるまでの時間を楽しみましょう。
寝る前はスマホやテレビ画面を見ない
夜眠れないからといって、携帯を見て深夜まで起きている妊婦さんが増えています。この行為は、目を覚ましてしまう原因です。
入浴は就寝前に行う
夕方は自宅でゆっくりと過ごし、入浴をして入眠のリズムを整えます。
入浴は、ゆっくり湯船につかり体を温めるのがおすすめです。
お風呂から上がってゆっくり過ごしているうちに、体温が下がり寝付きが良くなります。
適度な昼寝をする
睡眠リズムを崩さないよう、夕方以降に長時間の睡眠をとることは避けた方がいいでしょう。
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