「あれ、体温が上がった?」「下がった?」
妊娠中の体温「これって大丈夫?」心配になることもあります。
妊娠中の体温が変化する時期や原因と、体温調節の方法をお医者さんが解説します。
監修医
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長
妊娠初期(妊娠12、13週頃まで)
妊娠すると赤ちゃんがお腹の中で育ち始めます。母体は、妊娠をキープするために高温状態を保ちます。これは、ホルモンの影響によるものです。
妊娠中期(妊娠14週~妊娠27週頃まで)
※しかし個人差が大きく、もうしばらく高温の状態が続く人もいます。
妊娠後期~臨月(妊娠28週~出産)
この頃には、お腹も大きくなり赤ちゃんも育っているという実感もありますね。
基礎体温が下がる時期
これは、赤ちゃんをお腹の中で育てるための胎盤が出来上がったため、ホルモンバランスが変化して起こります。
平熱となると体が楽になり、睡眠も取れやすくなるでしょう。悪阻が落ち着くのもこの時期です。
妊娠中、体温が高いけど大丈夫?
胎盤が形成される妊娠中期にはいると、母体の体温は徐々に下がるのが一般的ですが、なかなか下がらない人もいます。
この時期に気をつけたいのは、病気での発熱です。妊娠により、免疫の下がった体には、風邪やインフルエンザなど様々なウイルスや細菌が侵入しやすくなっています。
病院の受診が必要な場合
・喉の痛み
・咳・頭痛
・ひどい関節痛
などの症状があるようであれば早めに病院を受診しましょう。
特に妊娠初期は、妊娠に気づかず避けた方がいい薬を飲んでしまう人もいます。
女性は、基礎体温をつける習慣をつけて、妊娠した場合すぐに対応できるようにしておきましょう。
この記事の続きには
- 妊娠中、体温が低いけど大丈夫? などが掲載されています。