金縛りの本当の原因は!?
睡眠中に金縛りになり、息苦しい・耳鳴りがする・声が出ない…といった経験がある人も多いでしょう。
中には「黒い影が見えた」など、ちょっと怖い話も。
幽霊の仕業…という説もありますが、金縛りは医学的に解明されているようです。
この記事では、そんな疑問点が多い金縛りについて解説します。
金縛りって医学的にはどういうこと?
※睡眠と覚醒の移行期におこる、入眠時幻覚を伴う睡眠麻痺
睡眠障害は、寝ている間にみる夢・感覚・運動異常を特徴とします。金縛りの間は身体を調節して動かしている脳機能が解除されているため、どうやっても動けない状態です。
通常、睡眠はノンレム睡眠から入りますが、何かのミスによりレム睡眠からスタートしてしまうと、睡眠麻痺が起こりやすくなります。
体は眠っているのに脳は起きている状態
レム睡眠中は、体は眠りについていますが脳は起きている状態のため、この時に覚醒すると身体がすぐには動かせません。
自分は目覚めているつもりなのに、身体が動かない状態が金縛りとして認識されています。
金縛りの原因
睡眠不足
睡眠不足は、日々の睡眠リズムを崩しやすくします。
ストレス過多
ストレス過多により、眠りが浅くなるとレム睡眠になりやすく、金縛りを誘発する場合があります。
時差
旅行等で、身体は疲れていても脳が興奮状態の場合、なかなか入眠できずに金縛りが起こる場合があります。
仰向けで寝る
寝姿勢に問題があると、リラックスして眠ることができません。
特に、仰向け寝は胸部への圧迫を感じやすくなり、 金縛りを起こしやすくなります。
睡眠分断
長めの仮眠をとった後に就寝するというように、2回に分けて睡眠した場合に金縛りが起きやすくなります。
睡眠の質の低下
昼寝をすることで夜の睡眠の質が低下してしまい、金縛りが起こることもあります。
この他にも、疲労の蓄積、精神的不安定、夜勤等による不規則な睡眠等の場合にも金縛りが起きやすくなると考えられています。
黒い影が見えたり、耳鳴りがしたりする理由
夢を現実に感じてしまう
睡眠麻痺を起こした際の脳波、体の動き、筋肉の働きについて観察した結果、金縛り時の脳の状態は起床時に近く、夢を現実のように感じ取ってしまうため。
呼吸や心拍数の乱れ
眠りが浅い状態は呼吸や心拍数が乱れやすいため、胸が圧迫されるような感覚になり、この感覚を人がいるように見えた、誰かが乗っていた等の幻覚として脳が捉えることで生じると考えられている。
半分起きている状態で夢をみている
就寝直後、自分としてはまだ半分起きているような感覚にも関わらず、現実感がある夢をみることで現実と夢が混在してしまい、人の気配を感じたり、何かが聞こえたり、触れられたりしたような感覚に陥るため。
- 金縛りにならないためには
- 病気の可能性|ナルコレプシー(居眠り病)
記事は、健康検定協会から提供されています。