アレルギー検査の種類や費用など解説。
一度の検査で全項目のアレルギーの有無が確認できるのでしょうか?
食物や動物、花粉など、代表的なアレルギーの検査方法や、検査は何科で行うのかについて、医師に詳しく教えてもらいました。
自宅でアレルギーの有無がチェックできる検査キットについても伺いましたので、ぜひ参考にしてください。
アレルギーの検査の種類と費用
主な検査項目
血液検査
一般臨床検査の一つとして、血液検査を行いアレルギー体質かどうか調べます。
血液検査では、一度に39項目のアレルギー検査が可能です。
検査できる項目は、以下の通りです。
ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、マラセチア、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ、ガ、ラテックス
卵白、オボムコイド、ミルク、小麦(実)、大豆、米、ソバ、ピーナッツ、ゴマ、エビ、カニ、リンゴ、キウイ、バナナ、サバ、サケ、マグロ、牛肉、鶏肉、豚肉
特異的IgE抗体検査
血清中に特定のアレルゲンに対するIgE抗体があるかどうかを採血して検査します。
皮膚テスト(ブリックテスト、スクラッチテスト)
アレルゲンが疑われる物質を腕の内側に1滴垂らします。そこに、針で皮膚を傷つけ、赤く腫れるかを検査します。
皮膚テスト(皮内テスト)
アレルゲン液を皮内にほんの少し注入して検査します。
その他テスト
食物除去テスト、食物経口負荷テスト、吸入誘発テスト、運動負荷テストがあります。
治療の必要があれば保険適用
アレルギー検査は、アレルギーと思われる症状(アレルギー性鼻炎や皮膚症状等)があり、治療などの必要があれば保険適用で受けられます。
費用は、3割負担で5,000円程度です。
何科で受ける?
内科・小児科・皮膚科などで検査を受けられます。
また、アレルギー科のある医院もあります。
子どもや赤ちゃんのアレルギー検査
アレルギー検査は年齢関係なく受けられる
小さな赤ちゃんたちは、血液の通常通りの採血が難しいため、足の裏から採血します。
赤ちゃんのアレルギー検査はしておいた方が良いの?
しかし、アレルギー検査で陽性が出たからといって、実際にその物質項目に触れることがあっても、アレルギーがでない場合もあります。
アレルギーの機序は大変複雑なため、むやみに陽性の項目から引き離すだけが良いとは一概に言えないのです。
また、成長するにつれてアレルギーが緩和することもあります。
こういった理由から、アレルギー症状が酷いので検査したいという場合を除き、先回りして検査をすることはあまりおすすめしません。
治療が必要な場合は補助金で賄われる
治療が必要な症状のある赤ちゃんのアレルギー検査は、補助金で賄われるため、実質ご家庭の負担は0円です。
アレルギー反応があった場合
アレルギー反応が実際にある赤ちゃんの親御さんは、専門医と二人三脚で治療に当たる必要があります。必要ならば検査を受けるよう、かかりつけ医と相談しましょう。
- 自宅でアレルギー検査可能なキットも
- まとめ