バリウムの検査後は、便秘になる人が多いようです。
検査のあと何日も便秘が続くと、どうしたらいいのかと不安になりますよね。
なかには一週間も便が出ないという人も。
この記事では、バリウム検査後の便秘解消法、予防法について解説します。
どのくらいの期間便秘が続くと危険なのかについてもご説明しますので、参考にしてください。
バリウム検査後の便秘解消法
検査後、何時間くらい便が出ていないと危険?
バリウム検査の後、1~2日過ぎても白っぽい便が出ない場合は病院の受診が必要です。
病院では腹部レントゲンによる検査や、浣腸を行ったり、大腸内視鏡を用いて硬くなったバリウムを粉砕したりする処置が施されます。
少しだけ出て、その後出ないケースも注意
食事量を減らすことなく通常通りしっかり食事を摂り、腸の動きを活性化させてください。
また、下剤の服用回数には制限や服用できる時間の間隔が決まっているので、病院で確認した上で服用してください。
バリウムによる便秘を解消するために
- 通常より多く水分を摂る。
- 通常通りの食事を摂る。
- 食物繊維を豊富に含むものを食べるようにする。(野菜類、納豆、ニンニク等がおすすめ)
- 下剤を服用する。
市販の下剤より病院の処方薬を
市販の下剤もありますが、できるだけ病院(消化器内科等)を受診 し、バリウム検査後の状態を診察してもらった上で処方してもらうのが良いでしょう。
すぐに病院を受診することが難しい場合は、市販薬を購入する際に薬剤師や登録販売者に「バリウム検査を行なったことによって、便秘になっている」という旨を伝え、購入しましょう。
バリウムが出たあとに便秘になることも?
バリウムが出たのに便秘になる理由
飲んだバリウムをほぼすべて排出しきれていれば、バリウムが原因で便秘になるとは言い切れません。
しかし、自分では全部出しきったと思っていたのに、実はまだ腸内に残っていた場合に便秘になる恐れがあります。
また、日頃から便秘を起こしやすい場合、検査前から腸の中に便が残っていることがあり、さらなる便秘につながる恐れがあるので注意が必要です。
長期間バリウムが出なかったら…
飲んだバリウムは、腸内において水分だけが吸収されるため、腸内に残存する時間が長ければ長いほどバリウムの水分が消失していき硬くなります。
その結果、肛門出血・排便痛・排便困難等が起こり、便秘を起こしやすくなります。
腹膜炎や腸閉塞のリスクも
検査後数日間バリウムが腸内に残ると、腹膜炎・腸閉塞・消化管穿孔等の合併症を引き起こす恐れがあります。
このような状態になってしまうと、入院による治療や手術が必要になる場合があります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。