「急に激しくなった!痛いくらい!」
「少なくなって心配・・・。」
お医者さんが、そんな不安に答えます。

監修医
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
臨月の胎動ってどんな感じ?
また、この時期のお腹の中の赤ちゃんは、眠ったり起きたりを繰り返すようになります。眠っている時間は胎動が多少、少なくなる場合もあるでしょう。
しかし、胎動の感じ方は人それぞれです。
もともと胎動がどんなものかもわからないという妊婦さんもいます。お腹の中の赤ちゃんの個性や妊婦さんの体型(痩せ型の人の方が感じやすいとも言われます)にも左右されるところがあります。
ケース1.「急に減った」けど大丈夫?
今までと違い、全く胎動がない場合は、中で危ない状態になっている場合もあるので確認が必要です。
また、赤ちゃんも大きくなっているので、子宮が狭くて、小さい頃のように思うように動かなくなることがありますが、どこかは動いていて胎動はしている状態が通常です。
胎動が明らかに弱くなった、減ったと感じたら、念のため、病院を受診してください。
胎動が減少する原因として、子宮血流が減った、胎児が低酸素症になっている、胎児の発育不全などが関係していることもありますが、妊婦さん自身で確認することは難しいかと思われます。
ケース2.「激しい」けど大丈夫?
止めることは難しいですし、胎動があることは問題ありません。もうじき出てくる赤ちゃんとの時間を是非、楽しんでください。
ケース3.「痛い」とき、どうすれば?
静かにさせる術は残念ながらありません。
出産までのしばらくの間、ママだけが体験できる痛みとして頑張りましょう。辛い時は、そのことばかり考えず、お友達と会話を楽しんだり、お茶をしたりしてリフレッシュして他のことにも目を向けましょう。
胎動で「お腹の張り」が心配
張っているなと感じた時は、無理をせず座って休みましょう。
痛みや張りが休んでも治らない場合は、一度かかりつけの産婦人科を受診しましょう。
胎動の変化は出産の兆候?
胎動の感じ方は人それぞれなので変化も自分の感覚ではあっても、必ずしもお腹の中の状態とつながっているわけではありません。
出産の兆候は、あくまでも陣痛です。
痛みが続く、何度も起きるといったことを目安としてください。