むくみがひどい!
足や手の甲がパンパンになって痛い!
お医者さんが、妊娠後期~臨月のむくみの原因と、簡単にできるむくみ解消法を伝授します。
入院が必要なこともあるので、最後まで読んでくださいね。
監修医
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長
妊娠後期~臨月のむくみの原因
そのため、疲れやストレスなどで血流が悪くなるとすぐにむくみます。
妊娠後期はむくみやすい!
非妊娠時と比べて、ホルモンバランスが乱れたり、栄養分を胎児に送ったりと、妊娠中は体調が変わりやすくなります。さらに、血液が薄い状態になりやすいため、むくみが出やすい状態になります。
妊娠後期にむくみがでやすい箇所
- 足全体
- ふくらはぎ
- 顔
- 手 など
妊娠後期~臨月のむくみの解消法
少しでもむくみを取って、スッキリしたいですよね。
簡単に実践できる、むくみの改善方法を解説します。
① おすすめの食べ物・飲み物
あずき・豚ヒレ肉など(ビタミンB1)
あずき・豚レバーなど(ビタミンB2)
ひじき・豆・芋など(カリウム)
の補給がおすすめです。
タンパク質は、筋肉を作り代謝を促し、ビタミンB1は左の働きをサポートしてくれます。
また、むくみの原因となる塩分を体の外に出す働きのあるカリウムもおすすめです。
飲み物では、ビタミンB群とカリウムを煮汁に多く含むあずきでつくった「あずき茶」もおすすめです。
できるだけ温かいものを口にして、血行を良くするようにしましょう。
塩分に注意!
塩分の取りすぎは、むくみだけではなく、妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。極端な塩分制限の必要はありませんが、女性の1日あたりの食塩摂取量は7g未満ですので、目安にしましょう。
水分もとろう!
水分が滞ると、血流は停滞します。ただし、水の摂り過ぎは冷えの元になるので注意しましょう。
② おすすめのマッサージ
強さは気持ち良いと感じるくらいにしてください。
他の箇所もマッサージは、体の外側からスタートして、心臓に持っていくように行ってください。
腹部に力がかかるようなものは避けてください。
③ おすすめのストレッチ
・壁に手をついてアキレス腱を伸ばす
など、できる範囲でストレッチしましょう。
※お腹が大きいときは、無理な姿勢は禁物です。
④ おすすめの運動
・ゆっくり水泳
などがおすすめです。
目安として10分程度(体が温まる程度)行いましょう。
ただし、お腹の張りや痛みが出た場合は、すぐに休憩を取ってください。妊娠後は、無理せずに体を動かしましょう。
⑤ その他のおすすめむくみ改善方法
靴や靴下は、緩めのものを着用してください。
きついものは、血流が滞り、むくみの原因となります。
質問1.着圧ソックスは履いていい?
きつくならないように、サイズの合ったものを選びましょう。
質問2.サプリや漢方は?
サプリメントは、様々な成分が混ざっているものもあります。
漢方薬は薬です。妊娠中は飲めないものも多くあります。
摂取する前に、かかりつけの産婦人科医に確認をしてください。
質問3.マッサージ屋さんやマタニティエステは?
妊娠していることを必ず施術者に伝えましょう。
気分が悪い場合や、腹部に異常を感じた場合は、即中止してください。