なぜ?
生後2ヶ月ごろから、指しゃぶりが増える理由は?
指しゃぶりのしすぎで、出っ歯になるって本当?
保育士が「生後2ヶ月の赤ちゃんの指しゃぶり」について解説します。
監修者:保育士 八田奈緒美
幼稚園免許・保育士免許を取得後、幼稚園を経験し、現在保育園にて勤務
幼稚園にて、3.4.5歳児担任。保育園にて、0.1歳児担任を務める。
なぜ?生後2ヶ月からの指しゃぶり
②おっぱいやミルクを吸う練習をしていることが指しゃぶりが始まる代表的な原因です。
成長して自分で手が動かせるようになり、指を動かして口に入れ「指しゃぶり」という行為ができるようになったのです。
また、母乳やミルクを飲んでいないときでも指をしゃぶって、吸う力をつけています。
「これって何かのサイン?」指しゃぶりの意味
生後2ヶ月の指しゃぶりは生理的な行為のため、あまり心配する必要はありません。
ただしときには、指しゃぶりは“何らのサイン”と考えられる場合もあります。
意味1.お腹が空いている
赤ちゃんによっては、「ミルクが欲しい」「母乳を吸いたい」という欲求の表れだといわれる場合もあります。
意味2.眠い
口でおっぱいや哺乳瓶を吸うと落ち着く赤ちゃんもいます。おっぱいや哺乳瓶の代わりに指をしゃぶる場合もあるようです。
意味3.指しゃぶりが楽しい
指をしゃぶれるようになったことが楽しくて、指をしゃぶって遊んでいる赤ちゃんもいます。
愛情不足のサインってホント?
ただし、泣いて欲求を示しても満たされない場合、泣くのに疲れ指しゃぶりをする赤ちゃんもいるようです。生後2ヶ月では、まだ泣き続ける体力がない子もいます。泣いているのに気がついた場合は、「オムツが汚れていないか」や「お腹が空いていないか」の2点を確認してあげましょう。
指しゃぶりはいつまで大丈夫?
ただし、1歳以降は徐々に減らす方向に持って行きましょう。
歯並びへの影響があるってホント?
1歳を過ぎると上アゴが発達し、歯が生えてくるため、長時間の指しゃぶりは、骨や歯の発達、呼吸や発音に影響を及ぼします。
1歳ごろになったら、指をしゃぶり始めたら違う遊びをしたり、おいしいご飯やおやつを与えたりして、指しゃぶり以外の楽しみを教えてあげましょう。本格的にやめさせるのは2~3歳以降でよいでしょう。
指しゃぶりで気をつけること
指は、いろいろな雑菌がつきやすい場所です。外にいる様々なウイルスや細菌が指につくと、体内に入りやすくなります。
赤ちゃんは免疫力も弱いため、外での指しゃぶりはできるだけやめさせるようにしましょう。お出かけから帰ってきたら、手洗いをするように習慣付けましょう。