原因ごと(食べ過ぎ・胃腸炎・アレルギー・ストレスなど)のケア方法や、水分・食事がとれないときの対処法も紹介します。

監修医
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
子どもの嘔吐の受診タイミング
「吐いたけど…大丈夫なの?」と判断に迷ったらチェック!嘔吐後の状態によっては、緊急性が高い場合もあります。
自宅で様子をみてもよいケース
病院を受診するべきケース
・嘔吐が止まらない
という場合は病院を受診しましょう。
生後3ヶ月未満の赤ちゃん…38度以上で受診
生後3ヶ月以上の子ども…40度以上で受診
ノロウイルスやロタウイルスなど、ウイルス感染の可能性があります。
また、嘔吐を繰り返し「出すものがないのにずっと吐いている」ような状態のときは、一度病院を受診しましょう。
救急で病院を受診するべきケース
・嘔吐後にゼイゼイと息をしている
・呼吸困難をおこしている
といった場合は、救急で受診しましょう。
原因別|子どもの嘔吐の対処法
ママ・パパが行うべき対処は、嘔吐の原因ごとに違います。
以下の当てはまる症状がでていないかチェックした上でケアしましょう。
原因1.食べ過ぎ
食べた後、元気がなくなり急に嘔吐します。
食べたものがそのまま出てくる場合が多いです。
対処法
1時間くらい様子を見て変わりなければ、脱水を避けるため、少しずつ水分補給(※後述)してください。
胃腸が荒れている場合もあるので、次の食事は油分の少ないものをあげて、様子をみましょう。
原因2.胃腸炎(ウイルス感染)
急に具合が悪くなり、胃の中のものを勢いよく全て吐き出します。
1度目の嘔吐は消化できていない食物を吐き出し、2度目、3度目は、水分が多くなります。
対処法
吐き気があるときは、全て嘔吐させてください。無理に水分を補給させると、またすぐに戻します。
原因3.インフルエンザ
・38度以上の高熱が急激に出た後に嘔吐
・だるくて体を動かせない状態
といった場合は、インフルエンザによる嘔吐を疑います。
対処法
吐き気がなくなったら、脱水を避けるため、少しずつ水分補給(※後述)してください。
<こんなときは至急病院に!>
- 高熱が続いているが水分補給できない
- 幼児で40度を超える発熱がある
原因4.ストレス
過度なストレスにより嘔吐する子どもがいます。
実際に吐かなくても、吐き気や腹痛を訴えることもあります。
対処法
原因がわからない場合は、一度、小児科医に相談しましょう。
原因5.アレルギー
食事の後、元気がなくなり嘔吐や下痢をした場合は、食物アレルギーの可能性があります。
対処法
他にポツポツとした発疹が出ていないか、呼吸はしているかなどをよく観察してください。
嘔吐時の「水分補給のしかた」
最後の嘔吐から1時間以上は様子をみて、スプーン1杯程度から始めます。
口に含み、飲むことができて吐かなければ、徐々に量を増やします。
体に必要な水分・塩分を補給できる、経口補水液がおすすめです。
<注意>
最初から、大量に飲ませるのはやめましょう。また一気に吐いてしまいます。
嘔吐時の食事のしかた
無理やり食べさせると、また嘔吐する原因になります。
消化のいい食べ物
避けた方がいい食事
- 油分が多い乳製品
- 酸が強い柑橘系
これらは、胃に負担がかかるのでしばらく避けましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。