「子どもが音に敏感、大丈夫?」
「耳をふさぐことが多い…。」
もしかして、子どもが聴覚過敏かも!
子どもの聴覚過敏のサインをお医者さんに聞きました。
治療方法についても解説します。
監修医
瀬尾クリニック
院長
瀬尾達 先生
平成12年瀬尾クリニック開設し、院長、理事長。
京都大学医学部講師、兵庫医科大学講師、大阪歯科大学講師を兼任。京都大学医学部大学院修了。
聴覚過敏チェックリスト
- 急に聞こえる大きな音を嫌がる
- いつも同じ音を嫌う傾向がある
- 生活の中の音(※)を異常に気にして嫌がる
- そこまで大きな音でなくても、両手で耳をふさぐ
- たくさんの音が聞こえる場所を嫌がる、落ち着きがなくなる
など
※掃除機の音、時計の針の音、食器が擦れる音など
子どもの聴覚過敏とは
子どもが聴覚過敏になる原因
・ 音の情報処理が脳でうまくできていない
などが原因とされています。
また、体や心が受けるストレスが原因となり、聴覚過敏を発症することもあります。
聴覚過敏のリスク
例えば、聴覚過敏でない子どもでも、大きな音にびっくりすると思わず耳を塞いでしまいますが、聴覚過敏の子どもも同様に音が我慢できずに両手で耳を塞ぎます。すると、手を離してはいけない場面でも、音にびっくりして両手を耳に当ててしまい、怪我や事故につながる場合があります。
子どもの場合、うまく説明ができなかったり、他人との違いがわからなかったりすることも多く、他者から不思議な目で見られてしまうこともあります。
聴覚過敏の子どもには、どう聞こえている?
ママやパパは自己判断で決めつけずに、「何が嫌なのか」「どのように音が聞こえるのか」を子どもに確認して、嫌がる音や場所から離してあげましょう。
子どもの聴覚過敏は治る?
しかし、脳の機能やストレスが原因の場合は、根本的な解決が難しい場合もあります。
医師と相談しながら、子どもが楽に生活できる方法を考えていきます。
聴覚過敏の治療方法
治療法としては、ストレスがかからない音を聞き、音に慣れていく方法「音感療法」があります。
しかし、聴覚過敏の治療自体はまだ確立はされていません。
ストレスがかからずに子どもが過ごせるように、学校や家族と症状の共有を行います。
病院は何科に行けばいい?
その後、原因によってそれぞれの専門医へ紹介されるケースもあります。
聴覚過敏の子どもの育て方
聴覚過敏は、他の感覚過敏と同様、他の人には理解しがたいところもあるでしょう。
ママ・パパが子どもに寄り添ってあげてください。
そして、子どもの特性を伸ばせるように学校や医療機関と連携を取りましょう。