どうすれば解消できるの?
子どもの便秘の解消法をお医者さんに聞きました。
病院に行くべき便秘の症状についても解説します。
監修医
医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック
院長
岡村信良 先生
2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 久野銀座クリニックを開業
子どもの便秘チェック
現在、便秘とされるのは、排便の際に生活に支障があるときとされています。子どもに下に挙げたような状態がないかも確認しましょう。
- 1週間に3日以上出ていない
- 連続5日以上出ていない
- 排便は毎日しているが、便が硬く、出すときに痛がる
- 排便時に肛門が切れ、出血することがある
うんちの状態でわかる“便秘サイン”
- コロコロと小さな塊が出る
- 便の匂いがきつい
- たまに便が出たとき、便が大量
子どもの様子でわかるの“便秘サイン”
- おならをよくする
- 腹部に(特に下腹部)便の塊がある
- 排便が痛いので、トイレに行きたがらない
- ガスが溜まって、お腹がぽこんと出ている
- 何度もトイレに行き、便を少しずつ出す
まずはこれ!子どもの便秘解消法
「子どものうんちを出す方法」をお医者さんが解説します。
1.綿棒かんちょう
- 綿棒にオイル、ワセリンなどをつける
- 肛門に1~2mm程度入れる
2.「の」の字マッサージ
- 子どもを横に寝かせる
- 両手もしくは片手で、子どものお腹の中心をくるくるとマッサージする
手を下半身→上半身にあげて滑らせるときは優しく、下半身に向けて滑らせるときは、ほんの少し力を加えてマッサージするとよいでしょう。
滑りを良くするために、手にオイルなどをつけて行うと良いでしょう。
また、子どもの素肌に直接手を乗せるため、手を温めてから触れましょう。
3.水分を補給する
水分不足が便秘の原因の場合、便に水分を含ませると、腸の動きも良くなり排便を促します。
4.運動を取り入れる
外で遊ぶ、散歩をするなど適度な運動は、腸の動きを促し、便秘解消につながります。
毎日、少しでも体を動かせるように子どものスケジュールを組みましょう。
5.生活リズムをつける
毎日、同じリズムで生活をすると、排便習慣がつきやすくなります。
便秘解消に効く食べ物・飲み物
子どもの便秘解消には、食物繊維と水分が必要です。
便秘解消レシピ
・ 根菜(大根・人参)入りのお味噌汁、スープ
がおすすめです。
食物繊維を多く含む、リンゴやキウイならいつもの食事やおやつにプラスしやすいです。
さらに、ヨーグルトは腸内環境を整えるのでおすすめです。
大根や人参などの根菜も食物繊維豊富です。お味噌汁やスープにプラスしてみましょう。
子どもの便秘が長引く原因
子どもの便秘が長引く代表的な原因をお医者さんに聞きました。
原因1.生活習慣の乱れ
食生活の乱れ・運動不足などが関わって、便秘を起こします。
改善策
運動習慣がない場合は、親子で散歩などを行いましょう。
原因2. 排便リズムの乱れ
子どもは、他への興味によって排便のチャンスを逃すことがあります。
また、排便は腸が動き出す朝がチャンスですが、朝はママ・パパも忙しく、ついトイレの時間が取れないということも多いでしょう。
改善策
朝が無理であれば、夜でも良いので、トイレ習慣をつけましょう。
原因3. ストレス
ストレスがかかっている状態は、腸の動きが悪くなり便秘を引き起こします。
改善策
子どものスケージュールがパンパンに詰まっていませんか?
リフレッシュする時間をつくってあげることも、子どもの便秘を改善するために大切です。
市販の便秘薬は飲んでいいの?
薬剤師に相談してから、服用しましょう。
ただし、便秘を繰り返す場合は医師に相談をしましょう。
慢性的な便秘は、根本的な原因に対して治療が必要な場合があります。
病院の受診が必要な場合
・腹痛を伴っている
・生活に支障がでている
といった場合は一度病院を受診しましょう。
子どもの便秘は何科を受診?
どちらでも受診可能ですが、子ども特有のアドバイスなどを求めるのであれば、小児科の方が良いでしょう。
この記事の続きには、「早急に病院に行くべき症状」があります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。