デリケートな子どもの耳。
耳掃除、自分でやるのは不安…。
「耳掃除だけで耳鼻科に行ってもいい?」
「保険適用はどうなるの?」
そんなギモンをお医者さんに聞きました。病院で耳かきをするメリットや、「病院で耳掃除をした方がいいケース」についても解説します。
監修医
瀬尾クリニック
院長
瀬尾達 先生
平成12年瀬尾クリニック開設し、院長、理事長。
京都大学医学部講師、兵庫医科大学講師、大阪歯科大学講師を兼任。京都大学医学部大学院修了。
耳掃除で耳鼻科に通院してもいいの?
特に、
- 新陳代謝が良い
- アトピー性皮膚炎
- 乾燥肌
などで、耳垢がたまりやすい人は耳掃除で受診されます。
通常、耳垢はいつの間にか外に排出されていくものですが、耳の中で耳垢が剥がれるとゴロゴロと音がします。子どもが「耳の中で音がする」と言うときも耳垢が原因のことが多いです。
そんなときは一度、耳鼻科を受診して診察してもらいましょう。まれに、虫や異物が入っていることもあるので、確認は必要です。
耳垢が見つからないのに、無理に耳の中を擦るのは止めましょう。外耳炎などの元になります。
赤ちゃんの耳掃除はいつからできる?
赤ちゃんの場合は耳掃除をする必要はあまりないので、1歳を過ぎてから、病院でお願いしても良いでしょう。
・耳垢が詰まって聞こえが悪い、
・耳から臭いがする
ときなどは医師にお願いしたほうがよいです。
耳掃除だけの「料金」は?
料金は1000〜2000円程度の場合が多いでしょう。
子どもの場合、保険証と医療証を提示すれば、さらに自己負担額が安くなることがあります。
※子どもの医療費の援助の有無は、都道府県ごとに対象年齢は異なります。
耳掃除の「頻度」はどれくらい?
自宅で耳掃除を行う時と同様に、あまり頻繁に行う必要はありません。
病院ではどのように耳掃除をする?
病院で耳掃除をするメリット
また、小さな子どもにとっても、「病院は怖い場所ではない」とわかり、病院に慣れることができるのもメリットといえます。
耳の中は暗くて、なかなか良く見えません。
耳掃除の力加減もわからず、耳垢を無理に取ろうとしてしまいがちです。そのため、家庭での耳掃除では、子どもの耳の中の皮膚を傷つけて「外耳道炎」や「外耳湿疹」を発症させてしまうこともあります。
耳掃除などが原因で、耳の中の皮膚を傷つけてしまい、細菌に感染し、痛み・腫れ・耳垂れなどの症状が出ること
「外耳湿疹」とは
耳の中の皮膚をこすったり、刺激が加わるなどして起きる湿疹。かゆいので掻いてしまい、外耳道炎の発症を誘発することもある
こんな場合は、病院で耳掃除をしよう!
・親が耳の中を見られない赤ちゃん
・耳垢が溜まって聞こえが悪くなっている子ども
は、一度診てもらいましょう。