アデノウイルスに感染したかも?
検査はどこで受ければいいの?
検査タイミングや、検査の流れ、費用や時間まで、まるごと解説します。
監修医
荒牧内科
院長
荒牧竜太郎 先生
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業
アデノウイルス感染したらどんな症状が出る?
子どもの間で流行するアデノウイルス感染で有名なのは、咽頭結膜炎熱(通称:プール熱)です。
・発熱
・喉の炎症(腫れ・赤み・痛み)
・目やに
・目の充血
・だるい
・食欲不振 など
が現れます。
通常、4~5日で程度症状が続きます。
プール熱以外にも、肺炎や上気道炎、咽頭炎、胃腸炎、膀胱炎、流行性結膜炎などの多くの病気をアデノウイルスは引き起こします。
また、アデノウイルスは50種類以上もあるため、何度も感染することがあります。
検査を受けるタイミング
・喉の腫れ
・目の充血
がある場合は、プール熱(咽頭結膜炎)の可能性があり、検査が推奨されます。
ただし、アデノウイルスは何種類もあります。また検査で確定されても、治療は対症療法です。
そのため、アデノウイルスの検査は、診察をした医師に「検査を受けましょう」と勧められてから受けてもよいでしょう。
発熱や喉の痛みによって、子どもが飲んだり食べたりできなくなることもあります。その場合、ウイルスの種類を知るために検査を受けたほうがいいこともあります。
アデノウイルスの検査の方法
病院を受診した際に行われるのは「迅速検査」が一般的です。
「迅速検査」
喉にアデノウイルスがいるか検査をします。のどを綿棒でこすって、ぬぐった液を検査します。
15分程度で結果が出ます。
「血液検査」
採決して、その血液を検査します。白血球の多さや炎症の反応などで総合的に判断されます。
通常、結果が出るのは数日後です。
検査費用はどのくらい?
医師が「検査が必要だ」と判断すれば保険適応(咽頭・眼のみ)になります。
ただし、自治体によってによって乳幼児医療費助成制度があり、支払い額には差があります。病院によっても料金は異なります。心配な方は事前に確認しておくとよいでしょう。
患者もしくは家族の希望で検査を受ける場合は、基本的に実費となります。その場合は診察料と合わせて6,000〜8,000円程度かかるでしょう。
検査は何科で受けられる?主に小児科・内科で受けられます。
目の症状があると眼科でも検査される場合があります。
特に、
- 症状が悪化している
- 喉の痛みや発熱で水分補給が難しい
- 呼吸がおかしい
- ぐったりしている
といった場合は、早めに医師に相談しましょう。
治療方法も知っておこう
アデノウイルスは、抗ウイルス薬がありません。対症療法が基本です。
高熱には解熱剤、喉の痛みには炎症を抑える薬が処方されます。目の症状がある場合は、眼科で抗生剤やステロイド点眼薬などが使われる場合があります。
記事は、健康検定協会から提供されています。