子どもが鼻づまりで寝付けない…。
どうすればいいの?
鼻づまりで寝られないときの対処法をお医者さんに聞きました。
放置するリスクと病院に行く症状についても解説します。
監修医
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
鼻づまりで寝付けないときの対処法
対処法1. 鼻を温める
詰まっていた鼻水がゆるくなり、出てきやすくなります。
対処法2. 部屋を加湿する
乾燥していると、それだけ鼻水からも水分が奪われ、固くなります。加湿器がない場合は、お湯を沸かしたり、濡れた洗濯物やタオルを部屋に干しましょう。
対処法3. 体を温める
体全体を温めると、血流が良くなり、体温が上がって、鼻水も出てきます。
マフラー、ネックウォーマー、レッグウォーマーなどを活用してください。
入浴をして、体を温めるのも鼻の中まで加湿できて、鼻水が出やすくなるのでおすすめです。
対処法4. 鼻吸い器を使う
奥に溜まっている鼻水までとれるので、しばらくは、すっきりとして眠りやすくなります。手動タイプ、電動タイプなど様々な種類があるので、子どもの鼻にフィットするものを選びましょう。
対処法5. 体勢を変えて鼻水を出やすくする
仰向けに横になっていると鼻づまりになりやすいです。
布団やクッションを重ねて寄りかかるようにする、うつ伏せで枕を抱えるような姿勢になると鼻水が出やすくなります。
やってはいけない対処法
鼻づまりがあるからといって無理に綿棒で掻き出すと、粘膜を傷つけます。
綿棒を使う場合は、クリームなどを綿棒に塗り、滑りを良くして、鼻の入り口に溜まっている鼻水を取る程度にしましょう。
ツボは押してもいい?
子どもが嫌がる場合は、無理しないでください。
鼻のそばにある、「迎香」(小鼻の出っ張りの付け根)と「天迎香」(小鼻のつけね)というツボは、鼻づまりに良いとされています。
市販薬は飲んでもいい?
使用の際は、用途・容量を守ってください。
※注意
インフルエンザの疑いがある場合は、自己判断で市販薬を使うのは避けてください。ライ症候群をひきおこす薬剤もあります。
(急性脳症・肝脂肪浸潤による死亡例があります。)
たかが鼻づまり…ではない!放置するリスク
さらに悪化すると、慢性化して慢性副鼻腔炎や中耳炎の原因なることがあります。
初めは、風邪からスタートした鼻づまりも、適度に排出させず放置すると、副鼻腔炎などを発症する原因になってしまいます。
さらに、耳と鼻はつながっているので、副鼻腔炎から滲出性中耳炎などの耳の病気や、頑固な咳の原因になることもあります。
子どもの鼻水は溜めずに、なるべく早く、取り除くようにしてあげましょう。