男の子の陰部の痛み・かゆみの主な原因として
- 亀頭包皮炎
- 急性陰嚢症
- 精巣捻転
が考えられます。(早急な受診が必要なケースもあります。)
早く治すためにはどうすればいいか、病院は何科を受診すればいいかをお医者さんに聞きました。

監修医
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
原因1.亀頭包皮炎(きとうほうひえん)
小さな男の子に多いのですが、無意識に陰部を触っていることがあります。
とくに子どもの手は、色々なところを触っているので、ブドウ球菌などの菌がついたままということがあります。その手で陰部を触ると、皮の内側や亀頭の部分から細菌が入り込み、炎症を起こすことがあります。ひどくなると膿を持ちます。
<亀頭包皮炎の特徴>
- 陰部の痛み
- 陰部の腫れ
- 赤いブツブツ
- ただれ など
ママ・パパができる対処法
・痛みが強くなっている
・ただれてきた
・膿がでてくる
などの場合は病院を受診しましょう。
隠部に痛みを訴える場合は、細菌感染の疑いがあります。
軽度であれば、清潔にしていると自然に良くなる場合もありますが、悪化するようであれば病院を受診しましょう。
原因2. 急性陰嚢症(きゅうせいいんのうしょう)
陰嚢(いんのう)に急激な痛みを感じます。
<急性陰嚢症の特徴>
- 陰嚢の急激な痛み
- 陰嚢の腫れ
- 赤みがある など
ママ・パパができる対処法
陰嚢が痛む・腫れるという場合は、精巣に異常が起きている可能性が高いです。放置すると精巣機能が低下する可能性があります。
原因3. 精巣捻転(せいそうねんてん)
精巣が、急激にねじれて痛みを発症します。
小さな子どもに発症するのは、精巣の位置がまだ固定されていないことが原因の一つとされています。
精巣捻転の特徴
- 陰嚢の急激な痛み
- 陰嚢の腫れ
- 赤み など
ママ・パパができる対処法
6時間以上放置すると、精巣が壊死してしまい機能しなくなります。
病院は何科を受診する?
小さな子どもに多い、「亀頭包皮炎」であれば、患部を清潔にして様子を見る場合があります。個人差はありますが、数日から1週間程度でよくなります。
症状が重い場合は、炎症を抑える薬(抗生剤の内服あるいは外用)が処方されます。
また、包茎によっては、細菌が繁殖しやすく、何度も「亀頭包皮炎」を発症してしまう場合があります。その場合は、手術を行うこともあります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。