子どもがやけどをした!
どう処置してあげたらいいの?
応急処置のやり方と、病院に行く目安をお医者さんに聞きました。
やってはいけないNG処置や、水ぶくれの対処法も解説します。
監修医
小田原銀座クリニック
長谷川佳子 先生
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2016年小田原銀座クリニック 美容皮膚科形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
小田原銀座クリニックでは、患者さんが気楽に相談でき、しっかりと満足いく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへの積極的なアプローチ発表など常に最善の手を尽くすべく研究を行うことが最大の特長。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。
応急処置のやり方
衣服の上からやけどを負った場合は、衣服の上から、流水で直ちに冷やしてください。
できれば30分程度を目安に冷やしましょう。
冷やすことで、やけどが皮膚の深部にまで進むのを防ぎ、痛みを緩和してくれます。
皮膚に水ぶくれができている場合、衣服を脱がせる時に水ぶくれが潰れてしまい、感染症の原因になります。衣服を無理に脱がさないようにしましょう。
病院を受診する目安
・冷やしても赤みが引かない
・やけどの範囲が広い
という場合は一度、病院を受診しましょう。
流水で冷やしても赤みが引かない・水ぶくれがあるというときは、皮膚の深部にやけどが到達している可能性があります。
皮膚の深部に届いている場合、跡が残りやすくなります。
また、やけどの箇所から、細菌感染を起こすと跡に残りやすいです。なるべく早く病院で治療を受けましょう。
何科に行く?
病院での治療法は?
・抗菌薬入りの塗り薬を塗る
・やけど用の創傷被膜材で覆う
といった治療法で快方に向かいます。
正しいケアの方法
やけどをした箇所があっても、入浴は可能です。
ただし、水ぶくれができている場合は注意が必要です。水ぶくれを潰さないように避けて洗ってください。
白い水ぶくれの処置方法
水ぶくれは、潰さないようにしましょう。潰さないようにすれば、やけどの跡が残らず良くなっていきます。
市販の塗り薬を使ってもいい?
使用する際は、用法用量を守ってください。
しかし、水ぶくれができるレベルのやけど(やけどⅡ度※)は、市販薬での治療はできません。病院受診を行いましょう。
やけどⅡ度…皮膚に水ぶくれができる中度のやけど
絶対NG!やってはいけない処置
・冷やさずに、薬や軟膏などを自己判断で塗る
・水ぶくれをつぶす
などは避けましょう。
やけどは冷やす必要がありますが、冷却グッズ等を直接当てると、場合によっては低温やけど負ってしまいます。
また、冷やさずに薬を塗る・水ぶくれをつぶすと、やけどが進行したり、細菌に感染したりする場合があります。
やけどの跡を残さないために
・できるだけ早く病院を受診して診察を受ける
などが跡を残さない方法と言えます。
やけどをしたときに、流水でよく冷やさないと、やけどが進行して跡に残る場合があります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。