飲酒してからアルコールが抜けるまでの時間について解説。
「車を運転するのは明日だから」と思っていても、それなりの量を飲めば、アルコールの分解に時間がかかってしまうものです。
「ビールやチューハイ、お酒の種類によっても抜ける時間は変わるの?」
「車の運転は何時間後ならOK?」
このような疑問に、医師がお答えします。
アルコールを早く抜くためのコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
監修者
![岡村 信良 先生](https://epark.jp/medicalook/wp-content/uploads/2020/01/Dr.Okamura-e1580348639515-150x150.jpg)
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
飲酒後アルコールが抜けるまでの時間
その後どんどん下がっていきます。
しかし、アルコールの分解速度は、個人差がとても大きいです。
平均では、男性は1時間で9gのアルコールを分解、女性では、6.5g程度とされています。(厚生労働省ホームページより抜粋)
お酒の種類別!アルコール分解時間の目安
アルコール20gを分解するのに男性では約2.2時間以上、女性では3時間程度かかると言われています。
アルコール20gの目安は次の通りです。
<アルコール20gの分解時間目安>
- ビール…中瓶1本
- 缶チューハイ…500ml 1.5缶
- ウイスキー…ダブルで1杯
- 焼酎…140ml(0.8合)
- 日本酒…180ml(1合)
- ワイン…200ml(グラス2、3杯)
1時間で抜けるアルコール量の計算方法
計算方法は次の通りです。
体重×0.1=1時間で分解するアルコール量(g)
※ 個人差が大きいので、目安としてください。
運転は飲酒の何時間後からOK?
前日に遅くまで飲酒していた場合、翌日の朝でも飲酒運転となることもありますので、注意してください。
前の章で解説した計算式で、何時間でアルコールが抜けるのか計算してみましょう。
しかし、こちらの計算式で算出したお酒の分解時間は、個人差が大変大きいものなので一概には言えません。
危険!アルコールが残っている間の薬の服用
アルコールが残っていると感じる場合は、薬を飲むのは控えてください。
第一に言えるのは、病気で薬を飲む必要がある際には、飲酒はしないようにしてください。
飲んでしまったっ場合、薬を飲むまでにあける時間はやはり飲酒量によって異なります。
二日酔いの頭痛薬はOK
二日酔いによる頭痛に頭痛薬は使用可能です。
まずはしっかり水分をとって、プラスして頭痛薬を利用すると良いですね。
授乳は完全にアルコールが抜けてから
お酒を飲んだら、アルコールが完全に抜けきるまでは授乳を控えましょう。
飲酒した場合は、ミルクを使う代替え案もあります。
ママもストレスを溜めないようにしましょう。
アルコールを早く抜く方法
まずは水をたくさん飲み、アルコールを体外に排出するようにしましょう。
寝ている時は起きている時よりもアルコール代謝能力が下がるといわれています。しかし、睡眠不足は二日酔いの悪化に繋がる可能性もあるため、水分をたくさん摂って安静にしましょう。
食べ物&飲み物
肝機能の働きを助ける栄養分として、アミノ酸・ビタミンB12などがおすすめです。(トマトや柿、シジミなど)
お酒を飲んでいる最中に食べるようにしましょう。
サウナや岩盤浴で汗を出すのはNG
お酒を飲んだ後の入浴やサウナ、運動は、血圧の急激な上昇にも影響するので大変危険です。
血圧が変化することで脳や心臓の発作を引き起こし、最悪の場合死に繋がる可能性もあります。
吐いたらアルコールが抜ける!?
また、無理やりの嘔吐はマロリー・ワイス症候群といい、噴門部(食道と胃の境)が切れ大出血する原因になります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。