「後頭部の頭痛がひどい…」
「左右の片側だけズキズキと痛む…」
そんな後頭部の頭痛の原因について、医師に聞きました。
頭痛を治すために自分でできる対処法や、病院へ行くべき症状も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
後頭部の頭痛の主な原因
後頭部に頭痛が生じる主な原因は、次の通りです。
慢性頭痛
緊張型頭痛・片頭痛をはじめとする慢性頭痛によって後頭部が痛む場合があります。
緊張型頭痛
僧帽筋(首から背中にかけてある、背中で一番大きな筋肉)の緊張により、後頭部に痛みが生じるケースが多いですが、側頭部や首筋の痛み、肩、首筋にコリが出る場合もあります。
片頭痛
女性ホルモンの変化、疲労、光や音等の強い刺激、寝過ぎ、寝不足等が片頭痛を助長すると考えられています。
脈を打つようなズキズキする頭痛(後頭部、頭の左右どちら一方、こめかみ部分が多い)、吐き気、嘔吐、閃輝暗点※(せんきあんてん)等の症状が起こります。
体を動かすと痛みが増強するケースが多いようです。
※閃輝暗点
視覚異常の一つで、視野にギザギザした光が見え、視界が塞がれること
後頭神経痛
左右どちらかに痛みが生じる場合もあれば、両側ともに痛みが生じる場合もあります。
スマホやパソコン使用時の悪い姿勢が原因で起こるケースが多いようです。
頚性頭痛
後頭部から首後方の痛み、肩、腕、肩甲骨内側の痛み、手足のしびれ、ふらつき等の症状が起こります。
頭痛に吐き気も伴う場合
前述した片頭痛の他、くも膜下出血の可能性があります。
くも膜下出血
突然トンカチ等で頭を殴られたような強烈な痛みが起こります。(後頭部に痛みが起こるケースが多い)
頭痛に伴い、吐き気、嘔吐、意識低下等の症状が出現します。
ズキズキとした痛みを感じる場合
その他、髄膜炎や脳炎を発症している可能性もあります。
髄膜炎、脳炎
ウイルス、細菌による感染が髄膜まで及んで、発熱(高熱)を伴うズキズキするような激しい頭痛が起こります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。