花粉症といえば、鼻水や目のかゆみ、くしゃみといった症状が一般的ですよね。
実は、花粉のアレルギー症状は、咳や喉のイガイガとして現れることもあります。
「咳だけが出る場合もあるの?」
「花粉症の薬で喉の症状も治るの?」
このような疑問も解決!
花粉症と咳の関係をはじめ、対処法まで詳しく解説します。
風邪との見分け方もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
監修者
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
花粉症が原因で咳が出るの?
花粉症の症状として咳が出る理由
花粉症は色々な部位に現れるアレルギー症状の総称であり、主な症状を部分別に表現すると
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
→アレルギー性鼻炎 - 皮膚のかさつきや赤み・痒み
→花粉症皮膚炎 - 目のかゆみ・充血・涙
→アレルギー性結膜炎
となります。
この分類の場合は、咳は「アレルギー性喉頭炎」に入り、他にも喉のイガイガやかゆみなどの症状があります。
花粉症の症状には個人差がある
花粉症は、人によっては、鼻症状や咳などに加えて、頭痛や微熱を伴います。
毎年同じ時期に症状が現れる人は「そろそろ花粉の影響がきたな」とわかると思いますが、初めての発症に場合には風邪の初期症状と勘違いする場合もあるでしょう。
咳の症状だけしか出ない花粉症も!
前述したように花粉症はアレルギーです。
症状には個人差があり、咳、喉のイガイガなど、喉の症状しか出ない人もいます。
花粉症と風邪の見分け方
風邪のように症状に進行が見られず、3~4日同じ状態が続く場合や外出時にのみ症状が強くなるなど、ある一定の条件下で悪化する場合は、花粉症も視野に入れて、体調を確認しましょう。
花粉症による咳を改善する方法
咳が止まらない場合に症状を緩和する方法は次の通りです。
市販薬で改善
咳症状を鎮める咳止めが加わったタイプの薬を使用してください。
抗アレルギー薬で咳を抑えられる?
花粉症用の抗アレルギー薬「アレグラ・アレジオン」は、主にアレルギーによる鼻水、くしゃみの改善なので、咳対応ではありません。
薬剤師に相談し、主として抑えたい症状に合った薬を選ぶようにしましょう。
市販薬は、複数の薬を複合的に使っているため、抗アレルギー薬と咳止めを同時に服用すると、作用が強まったり・副作用が出やすくなるなどがあります。
漢方薬で咳症状を緩和
麦門冬湯(バクモンドウトウ)という漢方薬は、激しい咳や喉の乾燥の緩和に役立ちます。
また、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)などは咳とともに、くしゃみや鼻水などの症状を緩和します。
漢方薬は体に優しいと思っている人がいますが、漢方薬も薬であり、禁忌や注意、副作用もあります。
- 医師の治療を受けている人。
- 妊婦または妊娠していると思われる人。
- 水様性の痰の多い人。
- 高齢者。
- むくみの症状がある人。
- 高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人。
加湿
喉の乾燥は、咳を悪化させます。
水分補給や眠る時も部屋の加湿をして、喉を守りましょう。
喉に良い食事
生姜やニンニクなどは咳を止める働きがあります。
食事に上手に取り入れましょう。
子どもや赤ちゃんも大人と同じ方法で改善できる?
生活面では同様にしても良いですが、市販の薬は使えないものもあります。
薬剤師に相談してから使用しましょう。
花粉症による咳の症状がひどい場合|何科を受診する?
病院は何科?
咳症状が強い場合は、呼吸器内科を受診してください。
その他、花粉症全般を診てもらう場合は、呼吸器内科、内科、耳鼻科などを受診しましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。