女性で腹痛や下痢が続く…という方は多いようです。
腹痛が続く原因をお医者さんに聞きました。
妊娠や病気の可能性、病院へ行った方がいい症状なども解説します。
監修者

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
腹痛が続く二大原因
便秘
大腸の一部で、腹部左下にあるS状結腸に便が溜まりやすいため、便秘を起こすと左下腹部にズキズキするような痛みが生じる場合があります。右下腹部に痛みが生じる場合もあります。
蠕動痛(ぜんどうつう)
子宮の周りにある腸の活動が活発になる、ガスや便が溜まる等により、キューッとするような腹痛が生じる場合があります。
ストレス、溜まってない?
過敏性腸症候群
腸に異常がないにもかかわらず、ストレス等が作用して腸の蠕動運動が低下したり、動きすぎたりします。腹痛の他に、下痢、便秘が慢性的に生じる状態です。
胃痛、胃の不快感
ストレス過多、香辛料や炭酸飲料の過剰摂取等により胃痛・腹痛が起こる場合があります。
ホルモンが関係していることも!
月経痛、月経困難症
主に下腹部痛、便秘、下痢、頭痛、吐き気、腰痛等の症状が生じます。
月経前症候群(PMS)
月経前に起こる不快な症状です。
頭痛、お腹の張り感、下腹部の痛み、浮腫み、精神症状等に症状が出現する場合があります。
排卵期痛
排卵期に月経痛と同じような腹痛が起こる場合があります。
妊娠時
妊娠して間もない時期は、腹痛、腹部張り感、腰痛等の症状が出現する場合があります。
妊娠中に起こる腹痛は、緊急対応が必要な場合が多いため、早急に産婦人科を受診してください。
<妊娠初期>
子宮外妊娠、切迫流産、進行流産等が疑われます。
<妊娠後期>
切迫早産等が疑われます。
生理はこないのに腹痛だけが続くのはなぜでしょうか…?
子宮のサイクルは、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期を繰り返しています。
このサイクルが正常に機能せず、子宮内膜がどんどん成長してしまうと、月経が開始されず、子宮内膜が剥がれ落ちないため、腹痛だけが起こる場合があります。
薬の服用が原因になることも
代表的な3つの例を紹介します。
- 消化性潰瘍のときに使用する薬、アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬等の使用が原因で消化不良が起こる場合があります。
- ピル、アフターピルは、月経痛の緩和等、有効に使用できる場合が多いですが、副作用として、腹痛や下腹部痛、吐き気、嘔吐、不正出血、倦怠感、頭痛等の症状が現れる場合があります。
- 便秘薬の常用により、腹痛が生じる場合があります。
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記事は、健康検定協会から提供されています。