「突然ぶつぶつができてかゆい!」
「見た目には変化がないのにかゆい…なぜ?」
・アレルギー
・乾燥
・ストレス
・妊娠
・薬の服用
・寒冷蕁麻疹
・温熱蕁麻疹
等の原因が考えられます。
それぞれの原因を医師が詳しく解説します。
突然全身がかゆくなってお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
原因①アレルギー症状
アレルギー症状のひとつに皮膚症状もあり、蕁麻疹やかゆみを生じることがあります。アレルギーの原因となっているものを遠ざけましょう。
原因②乾燥
皮膚が乾燥した状態が続くと、皮膚のバリア機能が低下し、知覚神経が敏感になります。そうすると、少しの刺激でもかゆみを感じるようになります。保湿をして対処しましょう。
原因③ストレス
夜中や寝ている時に起こりやすいとも言われています。
原因④妊娠
乾燥がひどくなると、皮疹はなくても全身がむずむずと無性にかゆくなることがあります。これは妊娠性掻痒(そうよう)症と呼ばれており、妊娠中期から後期によくみられる症状です。
原因⑤薬の服用
これを薬疹と言い、薬に対してアレルギー反応が起こっている状態のことです。
かゆみのほかには、蕁麻疹や水疱、痛みが生じることもあります。アレルギーの原因となっている薬の服用をやめると、かゆみは自然におさまります。
原因⑥寒冷蕁麻疹
体の一部にだけ蕁麻疹があらわれるものと、全身に症状がでるものの2種類あります。通常、体が冷やされて10分程で症状があらわれ、2時間以内にはおさまります。
原因⑦温熱蕁麻疹
温度の高い飲み物や食べ物、日光、入浴、ドライヤーなどの刺激が原因となります。刺激を受けてから数分で症状があらわれ、数時間以内におさまります。
全身がかゆいときの対処法
1.市販薬
基本的には、花粉症などのアレルギーや乾燥、蕁麻疹、妊娠性掻痒症、薬の副作用による皮膚のかゆみは、かゆみ止めや抗アレルギー薬で改善することができます。
2.保湿をする
乾燥が原因のかゆみに限らず、保湿は効果的です。
保湿により、肌のバリア機能が向上し、かゆみが改善されるからです。
3.かゆみの原因を排除する
・薬の副作用によるかゆみの場合、薬の服用をやめるとおさまることがある
・寒冷蕁麻疹の場合は、蕁麻疹のでた部分を温めると良い
・花粉や食品などによるアレルギーは、アレルゲンが特定できている場合は、マスクをして花粉を予防したり、アレルゲンとなっている食品を摂取しないようにする
4.ストレスを発散する
ストレスは上手に発散し、溜め込まないようにすることも大切です。
治らない場合は?
早めに病院を受診しましょう。
記事は、健康検定協会から提供されています。