お尻から鮮血が出てびっくり!
「出血しているけど痛くない…原因は?」
「トイレットペーパーに少しだけ血が付いたけど、もしかして痔?」
このような、人には聞きづらいお尻のお悩みについて、医師が詳しく解説します。
監修者

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
原因① 内痔核
直腸や肛門の静脈の血圧が上がることで起こります。いぼ痔が肛門の外に突き出ることもあります。
目で見えるようなしこりや痛みはなく、少量の出血があります。
妊娠や排便時、力仕事などでいきむことが多いといぼ痔になることがあります。
原因② クローン病
下痢、腹痛、発熱、食欲不振、体重減少がみられます。大腸の炎症がひどいと下痢に血が混じります。
原因③ 大腸憩室出血
憩室ができること自体は無症状ですが、大腸憩室そばの血管が破れると、血便や下血になることがあります。
痛みを伴わない出血が多くみられます。自分では治せないので、治療が必要です。病院を受診しましょう。
原因④ 大腸がん
症状としては、下血や血便、便秘と下痢の繰り返し、残便感、腹痛、体重減少などが起こります。
女性ならではの原因も
また、妊娠中には外痔核になりやすいので、出血しやすいと言えます。
妊娠中は、分娩時の出血を止めやすくするために血液を固まらせる物質が増えます。そのため、血管内で血栓ができやすくなり、これにより外痔核が起こりやすくなります。
お尻から出る鮮血は自分で治せる?
しかし、悪化すると外科的処置が必要なこともあります。
また、次の病気は、病院を受診し、治療を受ける必要があります。
<自分で治せない出血>
- クローン病
- 大腸憩室出血
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 虚血性大腸炎
早期発見することで重症化を避けられるので、早めに受診しましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。