「新しい靴を履いたら靴擦れして痛い…」
「水ぶくれが潰れてしまった…」
なぜ靴擦れが生じてしまうのか、医師が詳しく解説します。
水ぶくれは潰して良いの?どれくらいで治る?
靴擦れの応急処置方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
監修者
小田原銀座クリニック
形成外科医
長谷川 佳子先生
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務
なぜ靴擦れすると水ぶくれができるの?
何度も靴の一部分が足の皮膚をこするため、皮膚が傷つき、水ぶくれや出血の症状を発症します。
かかとや小指、足裏にできやすいのは、靴やサンダルとの擦れることが多い部分だからです。
傷を治すために水ぶくれができる
血漿は、たんぱく質やブドウ糖、脂質などを含み、細菌の侵入を防いだり、出血を止めたりする作用があります。
そのため、靴擦れの傷ができると、薄くなった皮膚の部分に水ぶくれを作り、血漿で傷を治癒させようとするのです。
※血漿(けっしょう)・・・血液の半分以上占める成分。免疫に関わっていたり、栄養分の運搬をしたりする働きがあります。
靴擦れの応急処置方法
傷がついている部分を流水で洗い流し、清潔にしてください。
水分を拭き取ったら、傷口を塞ぎます。
湿潤療法用の絆創膏を使う
防水性があり、傷口をぴったり塞いでくれます。
通常の絆創膏は、傷口を外敵刺激から守るという役割で、特に傷を早く、綺麗に治すというものではありません。
靴擦れ用の絆創膏もありますので、薬剤師に確認しましょう。
※湿潤療法…傷ができた部分を密閉して、治癒させる方法です。傷を乾燥させるよりも早く、きれいに快方に向かいます。
絆創膏がないときは?
絆創膏がない場合は、傷口を清潔にして靴擦れをした靴は履くのをやめましょう。
傷口に当たらない靴を履いてください。
水ぶくれは潰すと良くない?
水ぶくれは、湿潤療法と同様の作用で傷口に働きかけ、早く傷口を治癒させます。
潰れてしまうと傷口ができるので治癒に時間がかかります。
また、そこから細菌に感染してさらに治りが遅くなる場合もあります。
絆創膏を貼るなら大きめのものを
靴で潰れないように、水ぶくれを保護したいという場合、あまりおすすめはできませんが、水ぶくれよりも大きいガーゼ 部分がある絆創膏であれば使用しても良いでしょう。
記事は、健康検定協会から提供されています。