子どもの下痢が治らない!
病院に行ったほうがいいの?
子どもの下痢が続く原因と、要注意な下痢の見分け方をお医者さんが解説します。
病院を受診するタイミングも聞きました。
監修者
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
なぜ?子どもの下痢が続く原因
下痢は、体の中に入ったウイルスや細菌を出している体の働きです。原因となるウイルスや細菌を出すまで、下痢が続くこともあります。
また、子どもは消化器官が未熟です。体が弱っているときは食事が未消化で出てきてしまい、下痢の原因となります。
「心配いらない下痢」と「要注意の下痢」の見分け方
・水分をとれるか
をチェックしましょう。
心配いらない下痢
数回下痢が続いても、水分をよく飲む、食事をしっかり摂っている場合は、心配ないでしょう。
要注意の下痢
・元気がない
・食事を摂りたがらない
・下痢に血液が混じる
といった症状があるときは、何らかの病気の可能性があります。
食事ができなくても水分を飲めている場合は、下痢が治まるのを待てばよいのですが、水分がとれなくなり脱水症状が進むと危険です。
命の危険も。「脱水症」に注意
子どもの下痢が続いている場合は、少量ずつでも水分を補給させるようにしてください。
全く水分が取れない状態の場合は早急に病院を受診して治療を受けましょう。
人間の体は、ほとんどが水でできています。普通の生活をしていても水分は失われています。
下痢によって水分が過剰に奪われると「喉の渇き、疲労感、頭痛、倦怠感」などの症状が現れ、体が水分補給を促します。
しかし、それでも水分をとることができずに脱水が進むと「意識がなくなる、痙攣」といった症状が出でます。最悪の場合、死亡に至ります。
病院の受診タイミング
それでも、病院に行ってもいいですか?
下痢症状が長引いていると、栄養が吸収できない状態が続き、少しずつ弱って行く場合があります。
記事は、健康検定協会から提供されています。