甲状腺が腫れている…
病院は何科に行けばいい?
何科で検査を受ければいいのか、医師が解説します。
受診目安や症状を放置する危険性についても聞きました。
監修者
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
甲状腺の腫れ|病院は何科?
ご自身にかかりつけの内科がある場合は、まずはそこで相談し、専門医を紹介してもらうことも1つの方法です。
なぜ甲状腺が腫れるの?
甲状腺が腫れている場合、甲状腺機能が過剰に働いている(亢進)、または低下している可能性があります
甲状腺の腫れってどんな感じ?
甲状腺が腫れているのか、風邪による炎症なのか、自分自身で判断するのは難しいと思います。
少しでも気になる場合は、自己判断せずに病院を受診し、医師による触診や超音波検査、血液検査を行いましょう。
腫れの他にも、こんな症状がでることも…
甲状腺が腫れる以外に、次の症状が現れることが多いです。
甲状腺機能が過剰な場合の症状
- 汗をかく
- イライラする
- 集中力が低下する
- 食欲はあるが体重が増えない
- 動悸(息切れ、脈の乱れ)
- 手足が震える、筋力低下
- 眼球が出てくる
- 月経不順・無月経
- コレステロール値が低い
甲状腺機能が低下した場合の症状
- 冷え性
- 体がだるい、疲れやすい
- 体重増加、むくみ
- 便秘気味
- 皮膚の乾燥
- 抜け毛が増えて、髪が薄くなる
- 食欲不振
- 月経不順、無月経
- コレステロール値が高い
症状を放置するリスク
甲状腺の腫れを放置すると、全身に不調を起こします。
また、甲状腺機能が亢進する「バセドウ病」や、機能が低下する「橋本病」、甲状腺の細胞ががん化した「甲状腺がん」などの病気の治療が遅れる可能性があります。
日常生活をおくるためのエネルギーを作るために、甲状腺は必要不可欠です。甲状腺は、体の発育発達を促進、新陳代謝を活発にする働きを持つ甲状腺ホルモンを作っています。そのため、甲状腺が腫れたり、ホルモンの働きに異常が出たりすると、体全体の不調に繋がる恐れがあります。
こんなときは、病院を受診しよう
甲状腺の病気は目立った症状がない場合もあります。
健康診断等で甲状腺の腫れや異常を指摘されたら、早めに受診しましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。